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雪が残る工事現場です

 お世話になっている会社が岐阜県下一円で仕事をしていることは以前に紹介しました。その一例に今日から遭遇しています。

 朝、6時に宿舎を出発。長良川沿いの堤防を走り、美濃市まで約50分。美濃インターから東海北陸自動車道に入り、白鳥インターへ。それから県道を走ってたどり着いたのは郡上市高鷲町の山の中。到着は7時40分でした。

 高速道路も登りばかりで、県道も八幡平アスピーテラインのような登り坂。途中、道路の端に除雪した雪があったと思ったら、やがでアイスバーンのような雪道に。かなりの標高なのでしょう。数日前に降ったという雪が残っておりました。これでは秋田の我が家と変わりありません。

 ところが周囲に目をやると、冬季国体のスキー競技会場としても有名な「ひるがの高原」がすぐそばに。雑木林の中には国産の杉材を利用した角形状の「頑丈杉ログ」を始め、カナダやロシア、フィンランドなどから輸入した様々なログハウスが建設されている別荘地帯がありました。ログハウスの建築専門業者の事務所もあり、専門誌で紹介されているような素晴らしい建物ばかりで、秋田県内では見たことがない光景でした。

 仕事は「災害復旧工事」。いわゆる凍上災害(低温や雪で道路が傷んでくる災害)です。雪が降り出してから災害復旧ではないと思いますが、「役所の仕事はこういうもんだ」という声も聞こえてきました。つい私も、「夏に査定を受けて認められても、結局、工事の発注は秋以降になってしまう」などと、分かっているようなことを話してしまいましたが、雪の季節になれば仕事の効率も悪く、次年度へ繰り越して執行できるような工夫ができないものかと思ってしまいます。

 午後5時に終わって、同じルートで岐阜の宿舎へ向かい、帰館は6時50分。雪の中にいたせいか、夕食前の焼酎(リーダーの差し入れ、『そふと新光』です)のお湯割に、ホッとため息をついた次第です。

# by shouichiro_sato | 2006-12-19 21:03 | 出稼ぎ | Comments(0)  

仙北市で14kgの「覚醒剤」を押収

 「新幹線が延びてくると、必ず拳銃や麻薬の事件が起きてくる」と、知り合いの警察官が話していたことを思い出しました。

 末端価格にしておよそ8億4000万円もの覚醒剤を密輸し所持していたとして、東京の貿易会社社長と仙北市の缶詰製造会社社長らが今月1日、現行犯で逮捕されていたことが明らかになりました。読売新聞の「YOMIURI ONLINE」によると、中国の大連市から輸入した塩漬けワラビのプラスチック製容器14本に覚醒剤約14kgを隠して横浜・本牧港に密輸し、仙北市の工場に運び込んだということです。幸いにも秋田県警の情報収集が適切で、1日午後0時30分ごろに同工場で保冷車から降ろされた荷物を調べて発見し、押収しました。県警のお手柄です。

 同市の缶詰製造会社は秋田県における山菜加工の先駆者でしたが、昨年春に事実上倒産しており、債権者だった貿易会社社長がオーナーの形で経営権を握っていたとか。県では農林産物に付加価値をつけて販売するため、「加工産業」を育成しようとしている時に残念な事件が起きてしまいました。

 安い原材料で利益を上げようと、同社では以前から中国産のワラビやゼンマイを輸入・加工していたようです。(そうすれば、山菜の宝庫である地元のワラビやゼンマイはどこへ行ったのでしょう?) 今では加工食品の(原材料の)原産地表示が義務付けられているというものの、この事件の発覚によって消費者の信頼失うことにはならないか。今後の「山菜加工品」への影響も心配です。
 
 どこの世界も「うまい話にはご用心」。お人柄な秋田県人は騙されやすいそうですから、気を引き締めていきましょう。「本物志向」、「真向勝負」でいきましょう。

# by shouichiro_sato | 2006-12-18 21:17 | 社会・話題 | Comments(0)  

(社)日本ホッケー協会の総会に出席

 今日の午後1時から東京都内で、社団法人日本ホッケー協会(会長・吉田大士さん)の平成18年度第2回通常総会が開かれ、私も秋田県協会の会長として出席してきました。

 今回の会議では今年度の補正予算や19年度の事業計画と予算、任期満了に伴う役員改選・組織改正が主な議題ですが、話題は2008年の北京オリンピックに集中した感じでした。

 今月1日から15日までカタールのドーハで行われていた「第15回アジア競技大会」で、女子ホッケー競技に出場した日本チームは見事に銀メダルを獲得し、北京五輪への出場が決定しました。その選手団がきょう午前に帰国し、昼前に成田空港で記者会見。その足で女子チームの恩田昌史監督(協会常務理事・天理大学名誉教授)と加藤明美キャプテン(飯能市)、小沢みさき選手(富士大学)、男子チームの長屋恭一監督(協会理事・岐阜総合学園高校)らが総会会場へ報告に来てくれました。全国の関係者が出席している総会で、こうしたチャンスは今までなかったそうで、協会の歴史に残る一幕となりました。

 しかし、日本ホッケー協会の目標はあくまで男女そろって北京五輪に出場し、「新世代日本のホッケー」を作り上げていくこと。男子は再来年(08年)4月に岐阜県各務原市で開催されるオリンピック予選待ちとなりましたが、その分、これから期待がさらに高まってくることが予想されますし、盛り上がっていくことでしょう。同予選会を主管する岐阜県ホッケー協会会長の横山秀さん(協会理事)も「男子は楽しみを次回に残してくれたと解釈し、是が非でも岐阜の予選会で出場権を勝ち取りたい」と、気合の入った挨拶をされていました。

 今年はホッケーが渡来して百周年。来年3月10日には東京の帝国ホテルで「百周年記念式典」も開催されます。日本はここにきて「2006ワールドカップ」で女子が5位、男子が9位と世界のトップチームに仲間入りしてきており、目標は北京でのメダル獲得にあります。来年度はそうした意味での競技力強化の年であり、秋田で開催される国体も重要なポイントとなることでしょう。

 吉田会長は挨拶の中で、「役員の皆さんは今以上にホッケーの普及・競技力の向上に努めていただき、日本中の人に知っていただき、ホッケーを好きになっていただくよう努めてください。それがメジャーホッケーへの第一歩です」と強調されました。微力ながら、責任の重さを痛感した総会でした。

# by shouichiro_sato | 2006-12-17 23:20 | 秋田わか杉国体 | Comments(0)  

「慰労会」が開催されました

 今夜7時から、私達がお世話になっている岐阜市の㈱市川工務店(今年1月1日現在の資本金2億370万円。従業員総数402人。)が主催する作業員の「慰労会」が、市内の料理店で開かれました。

 羽後町の田代地域では、私の親の代から多くの人達が同社に働きに来ています。そうした歴史と縁のある会社ですので、毎年、就労開始早々かこの時期に、会社が主催する歓迎会や慰労会(忘年会)が開かれていました。今夜は秋田班のみならず、青森班や岐阜県内の作業員グループ30人程が招待され、楽しいひと時を過ごしてきました。

 季節労働者(出稼ぎ)といえば、劣悪な環境下で肉体労働をしている印象になりがちですが、㈱市川工務店の場合は就労条件や宿舎も良好で、サラリーマンの単身赴任と変わりありません。バブル期には様々な建設会社を渡り歩く人もいたものの、同社の場合は同じ作業員が定着しているのも特徴です。今夜の「慰労会」でも岡部勝・取締役副社長が自ら出席され、現場作業員に感謝の言葉を述べてくれました。私が11年ぶりに岐阜に戻って来たことや、かつて副社長が部長時代に羽後町に行ったことなどを紹介いただき、恐縮してしまいました。

 いずれにしても、故郷を離れて頑張っている皆さんには私も感心してしまいます。羽後町では昭和40年代後半には、3200戸の農家から3500人もの人達が冬期間は県外で働いておりました。米作中心の暮らしでしたので、現金収入を求めて誰もが働きに出ていました。そうした努力が今までの町を支えてきたと言っても過言ではありません。その後は少子化で人口減少が続き、一方で企業誘致の成果もあって減少し、今年は300人を割っています。

 それは全県的な状況であり、県では永年継続してきた「出稼ぎ援護事業」を来年から中止す方針を決定しています。就労前の無料健康診断や東京・名古屋などで相談所の開設などを実施してきましたが、「出稼ぎ」を特別扱いする時代ではなくなったのでしょう。ただし、自分がその身になってみるとちょっと複雑な思いもしますが、県内の産業振興と雇用拡大が急務ですから、それらの施策に期待しましょう。

 それだけに、今夜の「慰労会」は有意義なひと時でした。

# by shouichiro_sato | 2006-12-16 23:45 | 出稼ぎ | Comments(1)  

「清流」に驚いています

 最近、仕事の行き帰りに見る河川の水が透き通るほど綺麗なことには驚いています。

 木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川が流れる岐阜県には水害との闘いの歴史が多くあり、今では治水・利水の先進県です。市内は高い堤防に囲まれているところも多く、洪水時の水門や排水機場がいたるところにあります。その堤防道路を利用すると市内の移動は大変スムーズで、川伝いに車を走らせることがよくあります。

 少なくともこの一ヶ月余り、私は長良川や揖斐川の上流まで行っていますが、河川への不法投棄物やビニール類のゴミなどを見かけていません。それはもう「清流」の表現がピッタリするくらい綺麗です。上流には岩山が多くて土砂の流入が少ないのかも知れませんが、雨の翌日でも清流そのものでした。

 岐阜市や関市で有名な「鵜飼い」、郡上八幡の川遊び(吉田川への飛び込み)、各地にある「観光やな」など、綺麗な水があるからこそ今日まで受け継がれてきたと思います。どういう取り組みをして綺麗な川を守ってきたのか私は知りませんが、少なくとも十数年前に滞在したときにはそうした印象がありませんでしたので、いずれ調べてみたいものです。

 それに比べると、ふるさと秋田の川の汚れやゴミはひどいと感じます。私の地域でも毎年6月、村内の河川の草刈や清掃を行っていますが、川に潜ったり、泳いだりしたいと思わない環境になっているのが現実です。先ずは「不法投棄」を一掃しましょう。

 秋田市では「ハクチョウなどの水鳥の餌にするため」に、雄ハタハタを約800匹も旭川に投棄した人がいたようですが、とんでもない迷惑な話です。漁師が命懸けで水揚げしているハタハタの、恨み節が聞こえてきそうです。

# by shouichiro_sato | 2006-12-15 23:33 | 社会・話題 | Comments(0)