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「店長」とはいうものの

 ハンバーガーチェーン最大手である日本マクドナルドの直営店の店長が、「店長は管理職」とみなして会社が残業代を払わないのは違法だと訴えていた裁判で、東京地方裁判所はきょう、原告の主張を認め約2年分の残業代金の支払いを同社に命じました。飲食や小売業では店長を管理監督者(管理職)と位置づけて長時間労働に就いても残業扱いにしない企業が多くあるそうで、今回の判決の影響は広がりそうです。

 労働基準法では管理監督者には残業代や休日出勤手当の規定が適用されないことがあるものの、「管理職には重要な職務と権限があり、賃金なども一般の労働者より優遇されていることが必要だ」という判決は、管理職とは名ばかりで働かされている人の立場にたった判断で歓迎されるものでしょう。企業の利益を追求するあまり、世界的な大企業で行き過ぎた勤務実態が明らかになったことも驚きでした。こうした状況は日本だけなのか、それともマクドナルドの世界的な経営手法なのかは分かりませんが、会社側の今後の対応が注目されます。

 今や全国チェーンの店が何処にでもある時代。もしかしたら、販売のノルマ達成に追われる一方で厳しい労働環境にさらされている店長がまだまだいることでしょう。どんなに便利になっても働くのは人間ですから、「汗を流した分だけ報われる社会」でなければいけませんね。

# by shouichiro_sato | 2008-01-28 21:01 | 社会・話題 | Comments(0)

 

初場所千秋楽

 大相撲初場所の千秋楽。昨日まで13勝1敗の両横綱、白鵬と朝青龍。横綱同士の千秋楽相星決戦は5年半ぶりとかで、テレビ桟敷で観戦です。前2場所の出場停止処分を受けた朝青龍に、東の横綱・白鵬は「負けられない」。朝青龍も徐々に相撲勘を取り戻し、「やっぱり強い」実力を発揮してきた終盤。固唾をのんで画面を見つめました。

 時間前から両横綱は気合十分で、国技館も初場所一番の盛り上がり。がっぷり四つに組んで、手に汗握る力相撲。最後は白鵬の左上手投げが決まって朝青龍が土俵に転ぶと、我が家の桟敷も大きな拍手。大相撲の醍醐味を十分に味わうことができた「横綱決戦」でした。白鵬は3場所連続優勝で通算6回目。

 そして今場所のもう一つの注目は、北秋田市出身の豪風(たけかぜ・尾車部屋)の快進撃。東前頭7枚目ながら13日目には大関・琴欧州を破り、きょうは新入幕の市原を鋭い出足で一気に押し飛ばして快勝。自己最高の12勝3敗の好成績で敢闘賞を受賞しました。来場所では初の三役に昇進する可能性も見えてきた、嬉しい千秋楽でした。

 ただ、「満員御礼」が出たのは7日間のみ。相撲人気が回復するまでには至っていません。不甲斐ない大関陣、気迫のない取り組み、強い日本人力士や若手の不足など理由は様々ですが、「お客さんが興奮するようないい相撲」がなければファンも離れてしまいます。東西に横綱が揃いましたから、千秋楽決戦で優勝が決まるような場所が続くことを期待していきましょう。もちろん豪風も、春場所(大阪)では優勝争いに絡んでいく活躍をしてほしいものです。

# by shouichiro_sato | 2008-01-27 20:59 | 社会・話題 | Comments(0)

 

花嫁さん

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 冬の風物詩となった「ゆきとぴあ七曲」の花嫁道中。今年の主役は有原将司さんと佳奈子さんのカップル。私も妻と一緒に仲人役で馬そりに乗せていただきました。

 10年程前まではスタッフとして同行していましたが、馬そりに乗る役目は初体験。羽後町役場前から旧長谷山邸までの12キロ、5時間の道中では、西馬音内や元西の雪祭り広場、そして沿道に多くの皆さんが出ていて祝福。途中の七曲峠では道の両側に7千本のローソクが燈り、幻想的なひと時でした。

 馬そりの中で感激の涙を流す花嫁さんを、新郎がハンカチでそっと拭いてやります。その一瞬をパチリ(写真)。素敵な笑顔に私も感動しました。

 お二人のご多幸を祈念するとともに、「花嫁道中」関係者の皆さんのご尽力に心から感謝申し上げます。

# by shouichiro_sato | 2008-01-26 23:35 | 今日の出来事 | Comments(1)

 

川反の魅力アップ

 川と街の魅力を融合させた秋田地区の新しいまちづくりの在り方を考えるワークショップが23日に開かれ、「旭川・川反」(秋田市)の活性化に向けた具体的なアイデアが秋田魁新報で紹介されています。「川反通りを歩行者天国に」「除排雪を強化して歩きやすい街を」「川沿いに散策路を整備したい」と、歩行者らによる回遊性を確保してにぎわいをつくりたいというものです。

 この記事を読んで川反ファンの私が冬になるといつも思うこと、雪国にありながら「雪に弱い川反通り」であることについて、書かないわけにはいきません。私の知っている川反は例年、除雪や排雪はほとんど無し。狭いうえに車や歩行者も多く、とても除排雪作業ができる状況にはありませんから、結局は雪がデコボコに固まり危険極まりない状態になっています。この課題を解決し、冬でも快適に往来できる川反にすることができたら、どんなに素晴らしいことでしょう。

 解決法は二つ。アーケード式の屋根を掛けて雪や雨を完全にシャットアウトするか、道路に融雪装置をつけて雪が積もらないようにするか、です。ただし、前者は景観を損ねますし雪国の風情もなくなりますから、私は融雪道路を推薦します。舗装道路の路盤上に設置したパイプに地下水を循環させることにより、その熱で雪を溶かす方法は技術的に確立されています。広小路や竿灯大通りの歩道が雪が無くて快適なように、川反通りがそうなればどんなに素晴らしいでしょう。夜の散策も楽しくなるというものです。

 私の身近にも、湯沢市や横手市の道路では鉄道を越える橋全体が融雪道路になっていたり、西馬音内では朝市会場になる広場全体が融雪されています。これらは全て地下水の循環利用による方法であり、この実績から見ても川反通りの融雪化は決して不可能なプロジェクトではありません。

 一度に全区間は無理だとしても、基本方針さえしっかりしていれば年次計画で整備できます。そうした積み重ねが10年も続けば、秋田市中心部の魅力もアップしてきます。日赤・婦人会館跡地のように10年経っても方向が定まらないのは、まちづくりの理念が(為政者にも関係者、市民にも)確立されていないからでしょう。それからすると川反通りは秋田県を代表する歓楽街としての位置づけがはっきりしているのですから、雪を克服するまちづくりに取り組むべきだと思います。

 旭川沿いの恵まれた立地条件を活かすライトアップや水辺環境の整備、駐車場になっている空き地の有効利用、大町界隈と一体的に「歩いてみたくなるような雰囲気」づくりなど、まちづくりの夢は広がりますが、先に発表された秋田市中心市街地整備計画にはこうした計画はありませんでした。他の都市のまちづくりを参考にするのもいいことですが、コンサルタント任せでない足元からの発想も重要です。

 市や県の担当者はもっと川反に足を運んで、利用者(消費者・旅行者・生活者)の立場で魅力あるまちづくりを実践していきましょう。

# by shouichiro_sato | 2008-01-25 22:36 | 秋田県 | Comments(0)

 

暴風雪警報

 昨日までの穏やかな天候とは違って、朝から大荒れ。台風並みの風が吹き、激しく雪が降り続く一日でした。JRは県内各地で運休や大幅遅延、一部の航空機も欠航しています。

 村の古老によると、きょうは旧暦で12月17日。17日は「十七夜」といって、三輪神社の参道などでは蓑や笠、臼などの農具を売る「夜市」が行われ、必ず大荒れになると言い伝えられています。暦の上では来月の節分までが一番厳しい時、その通りの天気になりました。
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 そんな猛吹雪の中でよらせていただいた西馬音内の蕎麦屋(農家レストラン)「彦三」の座敷には、昔ながらの囲炉裏があり、炭が赤々と燃えていました。(写真)鉄瓶からは湯気が立ち、お燗をする道具や五徳?も懐かしく、外の寒さを忘れて心まで温かくなる感じです。

 さすがにきょうは「冷がけ」とはいかず、熱めの「かき揚げ」を注文しましたが、囲炉裏を囲んですする蕎麦の味も格別です。「暖簾のない蕎麦屋」として口コミで人気が広まり、きょうも遠来の(町内の方ならば顔見知りも多いので)お客さんがいて、嬉しくなりました。暴風雪警報が発令中でも、「温かいお店」にはお客さんがやってきますね。

# by shouichiro_sato | 2008-01-24 22:54 | 今日の出来事 | Comments(0)