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大雪?

 あすは立春だというのに、きょうは関東地方など太平洋側を中心に雪が降り、JRの遅れや航空機の欠航、高速道路の通行止めなどにより交通機関が乱れました。さらに「青梅マラソン」などの行事が中止になるなど、多方面に大きな影響がでています。毎日新聞のインターネットニュースによると、7都県で200人以上が転倒するなどして怪我をしたということです。慣れない雪に戸惑った皆さんに、心からお見舞い申し上げます。

 そうした地方の皆さんには申し訳ないのですが、きょうの秋田は朝から穏やかな天気になり私も家の周りの排雪作業に精を出しました。我家の周辺の積雪はすでに2メートル程になっており、屋根から滑った雪を掘り出す必要があります。幸いにも小型の除雪機械で玄関前には車が入れるようにしていますが、屋根の下は人力で頑張るしかありません。朝から心地よい汗を流して、満足でした。

 しかしお昼過ぎになって、近くにある叔父さんの家で雪降ろしをしていた男性が屋根から転落したという知らせあり。このところの低温でできた雪庇(せっぴ・ここでは「まんぶ」ともいいます)を落とそうとしていて、雪とともに滑ったようです。気の毒なことに両手首骨折の重傷。慰めの言葉もありませんでした。「雪国の暮らしの厳しさを雪のない地方の皆さんにも知ってもらいたい」、そんな思いを懐いた日曜日でした。

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 (写真・午前8時の我家の玄関前、屋根の両側とも雪がとどいている積雪状況です。あすは立春で、地域の言い伝えに「立春の朝が穏やかであれば、雪消えは早い」とあります。天気予報は「くもり」ですから、その通りになってくれればいいですね。)

# by shouichiro_sato | 2008-02-03 22:50 | 今日の出来事 | Comments(0)

 

TDK-MCC

 きょうの秋田魁新報朝刊・地域面に、由利本荘市で行われているTDK-MCC(本社・にかほ市)新工場建設工事が旅館などの宿泊施設に「TDK特需」をもたらしている、とありました。

 TDKは由利本荘市万願寺にある県本荘工業団地の25万平方メートルを取得し、昨年8月から鉄骨一部2階建ての生産工場と鉄骨3階建ての厚生棟、合わせて約5万7500平方メートルの建築工事に着手しています。総投資額は約500億円という県内屈指のビックプロジェクトで、今年3月末には完成して5月には操業開始の予定です。

 記事によると、工事にかかわる人が徐々に増えて現在は750人。今月中には1000人規模に膨らむ見込みとか。作業従事者の約4割が県外からの人たちで、大半が一ヶ月以上におよぶ長期滞在。地元では旅館やホテル、アパートの需要が急増して「圏域全体への波及効果が大きい」というのです。

 秋田市の事務所に通う途中に必ず通過する同市内・国道107号の万願寺交差点も、昨年秋からTDK関連の水道や電気工事が集中して行われ、工事関係の大型車両も多くなりました。さらに一画にはラーメン店がオープンし、既存のコンビニなどにも活気があふれています。毎日、伸びゆく街の姿を見ているようで、期待に胸が膨らんでいました。そんな時にけさの新聞記事ですから、チョッと寄り道して工事現場の前まで行ってきました。

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(写真・旧由利町方向から本荘工業団地へ向かうと、左に3階建ての厚生棟、右には巨大な生産工場が見えます。世界の最先端をいくTDKの新工場、完成が楽しみです)

# by shouichiro_sato | 2008-02-02 21:04 | 産業振興 | Comments(1)

 

高橋よしひろ原画展

高橋よしひろ原画展_f0081443_20202828.jpg 横手市増田町にある「まんが美術館」では、冬の秋田を彩る『県人漫画家特別企画展』第一弾、高橋よしひろ原画展~愛と正義の系譜~が開かれています。 (写真はリーフレット)

 高橋さんは昭和28年、東成瀬村生まれ。昭和46年に「下町弁慶」(週刊少年ジャンプ)でデビュー。「銀牙~流れ星 銀~」などの数々のヒット作品を輩出し、画業生活も36年目。現在、週刊漫画ゴラクに連載中の「銀牙伝説WEED」は、コミックの売り上げ累計が1500万部を超える大ヒット作になっています。

 会場にはデビュー作から最新作の銀牙伝説WEEDまでの原画300点以上が展示され、高橋さんの訴える「愛と正義」が見る人に迫ってきます。登場人物や動物の心まで伝わってくる原画の迫力に圧倒され、緻密な線や点に作者の息づかいと情熱を感じました。

高橋よしひろ原画展_f0081443_2059542.jpg さらに、会場の入口にある高橋さんの「ご挨拶」にも感銘しました。(写真)

 「最近の日本は変だ。モラルがなくなった日本。一体誰の責任なんだろうか。(中略)ある漫画家が『モラルなんかいらない』と語った。キワものを書かないと売れないと言う。しかし、私はモラルは必要と考える。特に少年誌では。今は青年誌に描いているが、あくまでもモラルをはずさないように描いている」「友情や努力をテーマに描いていると自然に正義が生まれ、家族の絆や優しさまでもが紙面に現れてくる。そして私と同じ心を持つ読者の方々が、私を支えてくれている。いつまでもこの感謝の気持を忘れずに頑張っていきたい」

 高橋さんが秋田県出身であることに嬉しくなりました。読者の皆さんにも是非ともお薦めしたい企画展です。期間は3月16日(日)まで、入場時間は午前9時30分から午後4時30分。ただし月曜日は休館。なお、期間中の2月9日(土)・10日(日)には高橋さんも来館し、サイン会も予定されているようです。詳しくは「まんが美術館 ℡ 0182-45-5556」へお問い合わせください。

# by shouichiro_sato | 2008-02-01 21:29 | 秋田県 | Comments(0)

 

給与、60%減額

 横手市の五十嵐忠悦市長は30日、発芽玄米事業の不振で昨年9月に解散した第3セクター「㈱横手産業支援センター」の責任を取り、自らの給与60%を市長としての残任期間である来年9月までの19ヶ月間、減額する方針を示しました。所管事務担当の副市長も38%減額するとしています。2月7日に招集される臨時議会で常勤特別職給与条例改正案が承認されれば、市長は月額32万8千円(現行82万円)、副市長は同40万円(同65万8千円)になるなど、きわめて異例の事態となります。

 ㈱横手産業支援センターは広域合併前の平成16年10月、旧横手市が「農産物の加工をベースに事業を起こし、販売促進を図ろう」と資本金1千万円(市50%、民間50%の出資)で設立。その支援第一号の事業が米どころの地域特性を活かした、あきたこまちの「発芽玄米」製造・販売事業です。しかし、販売が軌道に乗らずに在庫が拡大。負債も9270万円になり、昨年に会社を解散してからは清算業務だけを行っていました。横手市では事業そのものが市の提唱で行われており、市の責任は重いとして負債全額を補助金で補うとともに、市長と副市長もかつてない率で給与の減額をするということです。19ヶ月間で減じられる総額は市長が1200万円、副市長が600万円です。

 ところで、横手市は「横手焼きそば」や発酵食文化を広くPRするなど、ユニークな地域産業興しで全国から注目されています。行政が積極的に情報発信し、市役所にも中央官庁出身者や民間の人材を登用するなど、他の自治体とはひと味違った先進的な取り組みをしてきました。それゆえに㈱横手産業支援センターの成果にも期待していたのですが、残念なことになりました。設立からたった3年で多額の負債をかかえ、解散に追い込まれたのは何故か?。原因をしっかり検証しなければなりません。そして、その教訓を次に活かしてほしいものです。

 今回の引責問題で横手市の産業振興政策が後退したり、職員が意欲を失うことがないよう、いっそうの奮起を望みたいと思います。と同時に、これだけ長期で大幅な給与の減額に対して、市議会はどういう判断をするのか。リスクをともなう政策推進の結果責任のあり方について、その議論の行方にも注目したいと思います。


 《 付 録 》
 
 私も「五輪坂温泉・としとらんど」の事業に関してこんな経験があります。各市町村が住民の健康増進と保養の場として温泉施設を整備していることから、町長選挙の公約に「温泉掘削」を掲げました。町では以前、前任者が2千万円の予算でヘリコプターによる探査をしたものの、成果を得られずに諦めていた課題でした。

 議会では「温泉が出なかったらどう責任を取るのか」「(温泉施設の)経営が赤字になった時の責任は?」が質疑の中心になりました。そこで私は先進地の町村長にアドバイスをいただき、「成功報酬方式で掘削したい」と提案しました。即ち、温泉の温度と毎分の湧出量で掘削経費を支払うという契約です。万が一、温泉が出なければ支払いはゼロ。その代わり掘削場所は契約業者が選定し、町が(ここを掘ってくれと)指示することはできません。
 
 結果は町民の憩いの場で掘削に成功して事なきを得ましたが、首長は常にそうしたリスクを背負って仕事をしなければならないのですから、厳しいものです。住民の要望は「温泉がほしい」というものの、議会は「失敗したらどう責任を取るのか」。それ故に、慎重な情報収集と緻密な計画が欠かせませんでした。今振り返れば、議会の皆さんの厳しい姿勢があったことにより、大過なく町長の職務を果たすことができたと感謝しています。

# by shouichiro_sato | 2008-01-31 21:33 | 産業振興 | Comments(0)

 

臨時総代会

 こまち農業協同組合の臨時総代会がきょう開かれ、出稼ぎに行っている隣家の総代に代わって出席してきました。議題は湯沢市駒形にある果樹選果場の改築に関する固定資産の取得について。農協の給油事業と自動車事業を行う新たな株式会社(子会社)を設立する案件。それに関わる総合3ヵ年計画の一部変更についてでした。

 総代会には550名の総代の内、(開会時で)本人出席257名、私のように委任をされた代理出席7名、書面議決で議決権を行使した総代が224名でした。こまち農協の組合員でありながら、羽後町長時代に来賓として総代会に参加したことがあるくらいですから、久しぶりに総代の皆さんの質疑応答を聞かせてもらいました。(写真・湯沢文化会館小ホール)
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 農協が広域合併して10年。累積赤字の解消と組織改革、自己資本の充実に努力してきたものの、米などの農産物価格が下落して農家経済は厳しくなるばかり。その分、農協の事業も伸び悩んでいます。例えば議案になった事業の分社化も、セルフスタンドが進出してきて新たなサービスが求められていることや農協本体の財務改善のために資産の売却が必要なことなど、社会状況の変化に迅速に対応しなければならない背景があります。

 しかし、農家にとって最も身近な存在であり、頼りにしているのが農協であることには違いなく、総代からは今後の経営の見通しや事業の在り方について、多くの意見が発言されていました。今年は任期満了による役員改選も予定されており、役職員の皆さんには「地域農業を発展させて組合員を豊かにする」目標に向かって、一層の努力を期待したいと思います。

 秋田県にとって若者の定住対策は最重要課題であり、その対策として行政は企業誘致に力を注いでいますが、地域の基幹産業である農業の振興は雇用の拡大にも発展します。意欲ある人材を育て、特色ある主産地形成を目指すために、農協には行政を動かす意気込みで頑張ってもらいたい・・・・・・そんな思いを強くした総代会でした。

# by shouichiro_sato | 2008-01-30 23:33 | 産業振興 | Comments(0)