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秋田県の人口、78万人に

 厚生労働省は29日、今から28年後の2035年の「都道府県別将来推計人口」を発表しました。それによると秋田県の人口は、05年に114万6千人だったものが35年には78万3千人に減少し、その減少率31.7%は全国で最も高いとか。そのうえ65歳以上の老年人口割合も、05年は26.9%で島根県に次いで2位ですが、35年には41%になり1位。さらに75歳以上の後期老年人口割合も26.8%になり、4人に1人が75歳以上になるという著しい高齢化の時代が予想されています。(写真・全国で唯一、人口が3割以上も減少。秋田魁新報より)秋田県の人口、78万人に_f0081443_2219276.jpg 

 全国的に見ると全47都道府県で人口減少社会になるものの、東京などの南関東4都県への一極集中が進み、地域の格差が拡大する方向にあります。今でさえ県勢が落ち込んでいるのに将来予測が全国ワースト1だとすれば、さらに元気を失ってしまいそうな状況ですから、今こそ県民の英知を結集させて方策を探るべき時でありましょう。

 県の総人口が減り、高齢者が多くなって15歳から65歳未満の生産年齢人口(05年で総人口の60.6%。全国の46位)がさらに減少してくれば、生産や経済活動が低下し、一方で医療や福祉などの社会保障費が増えてくることになります。もちろん自治体財政への影響も避けられません。それだけに、先を見通した政策がますます重要になってきます。若者が定住でき、さらに県外からも人を呼び込めるような雇用の創出。高齢者が安心して暮らせる環境づくり。豊かな自然を活かした生活基盤の整備など、ハンデーを逆手に取った「秋田の国づくり」が必要です。 

 ところで、「あきた100の指標」(平成19年度版)にみる全国の中の秋田県は、農家世帯比率(1位)18.3%。持ち家比率(2位)78.0%。清酒消費量(2位)成人1人当たり13.6㍑。がん死亡率(1位)人口10万人当たり337.8。人口増減率(47位)▲0.93%。婚姻率(47位)人口千人あたり4.3。一人当たり県民所得(41位)平成15年度234.3万円。製造業従事者一人当たり製造品出荷額(47位)平成16年1830万円と、明暗がはっきりしています。課題が浮き彫りになっているのですから、政策も絞り込んでいくべきでしょう。

# by shouichiro_sato | 2007-05-31 22:06 | 秋田県 | Comments(0)  

世間ばなし

 今夜は仲間と一献かわしましたが、お酒に任せて素直な話を聞くことができました。

 最近の秋田県のニュースは悪化する財政状況を反映した「厳しい」ものばかり。それでも昨日、寺田知事が公表したJR秋田駅の東西を結ぶ自動車専用道路「秋田中央道路」が、秋田わか杉国体本大会前の9月15日に開通することで、「便利になるから良かった」という声がある一方、「これだけの投資が必要だったのか」という意見に話題が集まりました。

 総延長は2550メートル、片側1車線のトンネル工事は平成12年度に着工し、今までかかった総事業費は686億円。1メートルあたりの工事費は何と2700万円にもなっています。

 さらに、無理に事業を推進してきた県当局への批判も多く聞かれました。ある人曰く、「この際、中央道路を利用する方から通行料金を徴収したほうがいいのではないか」という意見までありました。子育て教育新税に理解を求めるのも県当局の仕事でしょうが、厳しい財政の中でこれだけの投資をしているのですから「利便性が向上する自動車専用道路の利用者にも、応分の負担をしてもらいたい」という声には共鳴するものがあります。

 秋田中央道路の東西の入口に「100円」でもいいですから、ご協力いただけるような「ゲート」を設置したらいいかも知れません。

# by shouichiro_sato | 2007-05-31 00:09 | 秋田県 | Comments(2)  

村岡敏英さんを囲んで

 今夜6時30分から羽後町仙道地区にある高瀬ケアセンターで、村岡敏英さんを囲む懇親会が開かれ、出席してきました。村岡さんは昨年の衆議院議員選挙に秋田3区から無所属で立候補しましたが、自民党の現職・御法川信英さんや民主党公認の京野公子さんに破れ、現在は浪人中。次回の衆院選で雪辱を果たすべく、精力的に地域活動を展開中です。(写真・挨拶をする村岡さん。隣りは佐藤安治・村岡敏英羽後町後援会会長)村岡敏英さんを囲んで_f0081443_22533895.jpg

 村岡さんは冒頭、衆院選後の政治姿勢について説明し、「保守系無所属であり、民主党への鞍替えなどは考えたこともない。20年前に自分の仲人を務めてもらった小沢さん(民主党党首)から参院選への協力を要請されたが、断った。むしろ自民党の幹部の方から(一緒に汗を流そうと)誘いを受け、復党することを決意した」と、昨年以降に話題になった政党問題の背景を明らかにしました。

 中央一極集中による格差の拡大や低迷する秋田県の産業構造を改革するために、幅広い人脈とネットワークを活用して「秋田の元気を取り戻したい」と熱っぽく語る村岡さんに、集まった皆さんもうなづいていました。

 ところで国会は、5000万件もの年金納付記録が残っていない問題が発覚して混迷を深めている中で、「政治とカネ」の問題でムリな言い訳を繰り返していた松岡利勝農林水産大臣が、昨日の昼過ぎに議員宿舎で首吊り自殺したことを受け、29日に予定していた社会保険庁改革関連法案の衆院本会議での採決を延期しました。順風満帆に見えた安倍政権も、ここにきて風雲急転の心配もあります。仮に「年金時効撤廃特例法案」を与党が提案し、数の力でこの難局を乗り切ろうとしても、国民が納得する解決策となるのか全く不透明です。

 国会終盤に来て急浮上した年金問題は国民のもっとも関心の高いテーマだけに、対応を誤れば参院選での自民党の苦戦は必至。もしかしたら、ドサクサ紛れの衆参同時選挙も否定できない状況になるのではないか(私の勝手な憶測です)、などと思ったひと時でした。それだけに、次代を担う村岡さんには頑張ってもらいたいと思っています。

# by shouichiro_sato | 2007-05-29 23:46 | 政治活動 | Comments(0)  

「子育て税」、社民党県連が反対決議

 寺田県政の与党である社民党秋田県連(山本喜代宏代表)は27日、秋田市で定期大会を開き、県が導入を目指している「子育て教育税」について反対する決議を採択したと、今朝の秋田魁新報は伝えています。 (写真)「子育て税」、社民党県連が反対決議_f0081443_052893.jpg

 社民党では今まで、「少子高齢化問題については国が対策を示すべきだ」という方針で一貫しており、県議選前の公約でも「県独自の新税創設には反対」の姿勢を明確にしていました。その流れからすると当然ともいえる決議ですが、県当局も本格的な県民アンケート(無作為に抽出した4000人が対象)を準備して9月議会での提案を模索している時期だけに、改めて反対の意思表示がなされたことは今後の進め方にも大きな影響がありそうです。寺田知事はきょうの定例記者会見で社民党の対応について質問されると、「議論する前に門前払いするもので、拙速すぎる」と不快感を表しました。

 県庁の食糧費問題が県民の批判を浴び、佐々木知事が任期半ばで辞職した平成9年の知事選挙に、民主・社民両党、連合などの支援を得て横手市長から果敢に立候補したのが寺田氏。自民党は問題の核心にあった県総務部次長の佐竹氏を擁立。県民は民間の経営感覚を持った清新な寺田氏に県政を託しました。以来、社民党は県政与党の中核政党として寺田氏を支えてきましたが、寺田氏が再選された2期目以降は、本来の社民党の姿勢からすると抵抗するだろうと思われてきた政策などについて反対できず、県財政の悪化や県勢の衰退を許してきた感じがあります。

 社民党や同党県議団が県政与党と自負しても、3選後の寺田知事は子育て教育税導入ばかりか、県職員の給与5%カットを突然に表明するなど、自治労や連合を支持基盤とする社民党のメンツを丸潰しにする政策を発表していますから、大変な事態です。佐々木長秀県議(同会派会長)は定期大会での県議団活動報告の中で、「これからの推移いかんでは、重大な決意をしなければいけないのではないか」と述べたようですが、そうした決断は遅すぎました。(2年前の)知事選挙前に気づくべきでした。

 政党政治である国政の流れをうけて、最近では与党の自民・公明と民主・社民などの野党が対峙する構図が地方政治にまで蔓延っていますが、県民生活に密着している県政にあっては中央政治に翻弄されずに県民の視点で行動してもらいたいものです。戦後の平和国家・日本の国づくり、政治に大きく貢献してきた旧社会党の純粋な精神を忘れることなく、「庶民や労働者の立場で頑張ってもらいたい」と期待している県民は多いはずです。それ故に、権力に寄り添う必要もないし、正々堂々と政策論争を展開してほしいと思います。 

# by shouichiro_sato | 2007-05-28 21:51 | 秋田県 | Comments(0)  

光化学スモッグ

 「光化学スモッグ」という言葉を聞いたのは相当前のことだと思っていたら、きょう福岡県北九州市で「光化学スモッグ注意報」が発令され、市内の85の小学校で予定されていた運動会が中止になりました。北九州市では、4月26日と5月8日、同9日にも光化学スモッグ注意報が発令されています。

 振り返ってみるに、大規模なコンビナート開発が進んだ1970年代に目や喉の痛みを訴える人が多くなり、健康に悪影響をあたえる大気汚染として大きな問題になりました。そうした反省から大気汚染の防止対策が講じられ、日本では発生しない公害だと思っていました。しかし最近は、そうした工業地帯でもない九州北部などで被害が出てきました。その原因は工業開発が進み経済発展が著しいのに、「大気汚染への法的規制が進んでいない中国にある」というのが、専門家の一致した見方です。

 一方、一昨日から日本にやってきた「黄砂」も迷惑なこと。外に置いた車は泥がついたようになり、雨が降って流れると思いきや、さらに汚れてしまうほどでした。 (写真・自家用車にも黄砂の跡が残っています)光化学スモッグ_f0081443_2330738.jpg

 この黄砂も、元をただせば遠く中国大陸から飛んできた土の微粒子。日本各地で視界が悪くなったり、雨に含まれては汚れを撒き散らしているのですから、迷惑な現象です。我が国がいくら環境問題への認識を高め、国民が環境を守るために努力しても、隣国の環境が破壊されていては話になりません。「スモッグ」と「黄砂」が激しくなっている最近の状況からして、(例えば、隣の庭木の落ち葉が我家に落ちてくる、風の強い日には屋根のトタンがいつも我が家に飛んでくるような事ですが・・・)我が国も環境改善のための積極的な関与、支援をするべきだと思います。

 自然現象といえばそれまでですが、人為的に防ぐことや緩和することができるのであれば、公害を克服してきた日本の環境対策技術をアッピールしたいものです。

# by shouichiro_sato | 2007-05-27 23:53 | 社会・話題 | Comments(0)