大玉スイカの出荷が始まる
2006年 07月 13日
冷夏の場合は農作物の生育は勿論、価格にも大きく響くことが有ります。特に、スイカの消費量は気温の変化に敏感です。生育は順調でも、いざ販売される時の消費地の気温や天候が悪ければ価格は暴落。寒いのは勿論ですが、35℃以上の暑過ぎる天気が続く場合も、お客さんは清涼飲料水にばかり手が伸びるとかで、おもわしくありません。スイカ栽培の盛んな羽後町や横手市雄物川町では、これから、消費地の天気予報が気になるところです。(参考までに、メロン類は糖度が高いため、スイカよりも暑さに弱く、30℃を超えると消費が減少すると言う人もいます。ですから、メロンは冷夏に強いとか?)
そうした農家の不安と期待をのせて今日の午後、大玉スイカの出発式が行われました。こまち農協のスイカ集出荷所(羽後町)では、早速、試食会を開いて今年の出来ばえを確認した後(糖度は充分、良いものが出来ました)、テープカットをして初出荷のトラックを送り出しました。先月中旬からは小玉スイカが出荷されていますが、やはり大玉が出荷されてきて産地も活気付いてきます。これから来月のお盆頃まで、スイカの名産地は賑やかです。
全農秋田・県南園芸センター(横手市十文字町)によると、このところの青果物の価格は平年より良い状況とのこと。当地でもこれから主品目であるキュウリやトマトの出荷も本格化するだけに、「安全と安心」を心がけ、今まで以上に栽培管理に気を使っている昨今ですから、生産者の皆さんの努力が報われる価格形成がされるよう願ってやみません。
そしてもう一つ。消費者の皆さんにはそうした青果物の集出荷の現場も是非とも見ていただきたいと思います。上記2施設の他、県内唯一の光センサーによる全自動スイカ出荷所(羽後町・うご農協)も見事ですヨ。
# by shouichiro_sato | 2006-07-13 18:21 | 産業振興 | Comments(0)