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「長命水」まつり

「長命水」まつり_f0081443_22203941.jpg 羽後町の七曲峠にある「長命水」の周囲を清掃して水の恵みに感謝する「まつり」が、きょうの午後3時から現地で行なわれました。(写真・きれいに清掃された長命水)

 田代後継者会(会長・佐藤祐一さん)が毎年、秋分の日に行なっている恒例の行事で、会員有志が草刈機などを持って集合し、湧水箇所の周囲の環境を整備しています。この場所は、今年の春に秋田魁新報社が発行した本、「秋田のわき水」(著者・泉祐一さん、A5判オールカラー176ページ。定価1,680円)の新聞広告にも大きく紹介された所。水鉢の中にはたくさんの硬貨(お賽銭?)もあり、峠道のオアシスとして親しまれていることがわかりました。

 杉の木の根元から湧き出ている水は雨の少ない年の渇水時でも絶えることはなく、10数年前に会員の薄井良治さんが手づくりの水鉢を設置したのが、まつりのきっかけだったと記憶しています。その水鉢にも苔が生え、良い雰囲気になって来ました。

 作業が終わって参加者全員で拝礼した後、お祝いは北沢山にある前会長・阿部則夫さんのログハウスで。日中は9月末とは思われない暑い一日でしたが、日が沈んでくると山の気温は秋の気配。澄んだ空気に輝いている、夕焼けの鳥海山が見事でした。
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                  (写真・ログハウスから見える鳥海山。午後5時50分頃)  

# by shouichiro_sato | 2007-09-23 22:58 | 地域活動 | Comments(0)  

横手市長が激励

 「秋田わか杉国体」まであと一週間と迫った今日、ホッケー競技・成年男女の競技会場である横手市十文字の陸上競技場に、五十嵐忠悦・横手市長が激励に来てくれました。(写真) 横手市長が激励_f0081443_2254203.jpg 

 五十嵐市長は秋田県ホッケー協会の副会長でもあり、十文字で行なわれるホッケー成年の部の競技では、官民あげて選手の皆さんを応援しようと頑張っていただいております。秋田県チームはこの週末も強化合宿のスケジュールで、東北の覇者である「岩手県チーム」を迎えて練習試合の真最中。国体の本番に備えて、闘志を漲らせておりました。

横手市長が激励_f0081443_1315272.jpg きょうは少年男女の会場となる羽後町の多目的運動広場にも、北海道や岩手県の高校生チームが練習に来ており、特設の観覧席には町内のファンが駆けつけるなど、いつもと違った雰囲気になっています。競技日程やルールを記載した「公式プログラム」や「観戦ガイドブック」(写真)も完成しました。(希望する方はお知らせください)
 
 羽後町内には歓迎の幟や綺麗なプランターも目立ってきており、何となく気持が昂るこの頃です。全国から参加する選手団の顔ぶれも決まり、競技運営に携わる担当者の準備も順調に進んでいます。あとは開催地になっている地元の皆さんが、どれだけ盛り上げてくれるかにかかっています。せっかくの機会ですから、県民の総意を結集して歴史に残る「秋田わか杉国体」にしたいものです。私も県ホッケー協会会長の立場から、県民の皆様のご協力とご支援を心からお願い申し上げます。  

# by shouichiro_sato | 2007-09-22 23:20 | 秋田わか杉国体 | Comments(0)  

9月定例県議会

 9月定例県議会は21日、6月議会から継続審査になっていた森林環境税「水と緑の森づくり税」の関連条例案を再び継続審査としたほか、一般会計補正予算案から国際教養大学整備事業費を削除する減額修正案を可決。同じく継続審査になっていた「子育て教育税に反対する請願」については全会一致で採択し、閉会しました。

 森林環境税について県当局は(議会最終日前日の)20日、午前中に開かれた本会議に急遽、個人の税額を年間1000円から800円に引き下げるなどの訂正案を提出。議会サイドからは「唐突だ」として厳しい批判がでていました。きょうの本会議も、継続審査に賛成する立場で討論を行なった門脇光浩議員(いぶき)が「訂正案の提案そのものが迷走だ。課題解決に向けての現状認識、燃える理念や夢の一片も感じることが出来なかった」と厳しく執行部の姿勢を糾弾すると、議場からは拍手がおこるほど。県が主張した税導入の必要性や新税を充当する事業の内容について、さらに継続して検討する異例の事態となりました。

 補正予算案の修正も、「(聖域なき行政改革からすれば)もっと事業費を縮減できるのではないか」という議会サイドの考えが多数を占め、減額修正。寺田知事にとって野党の自民党が単独過半数を占める議会構成の中で、執行部の思い通りにはならない、今までとは違う状況を表す結果となっています。また、知事が「政治生命をかける」と明言している子育て教育税について、この時期に県議会が全会一致で導入反対の請願を採択したことは、今後の県政運営にとっても大きな壁になることでしょう。

 ただ、私がいまだに納得できないのは「秋田中央道路」の建設工事で発生した地盤沈下問題の経緯です。19日に開かれた県議会の総括審査で明らかになった国学館高校との補償契約書を知事が知らなかったり、知事に無断で知事名の謝罪文を出していたことなどが次々に判明し、工事担当者の隠蔽体質?(そのように言われています)が表面化してきました。

 「7億円」を超える補償問題について、工事関係者は3年前の平成16年6月には地盤沈下問題を確認していながら、昨年末の19年度予算案編成作業まで知事が知らなかったことには驚きました。新聞報道によると複数の県幹部は、「第三者に被害を与えた大きな問題や、高額な支払いを知事に説明しないことはありえないと指摘している」とあります。「中央道路は国体前の開通が至上命題であり、問題が表面化して工事が中断することを恐れたのだろう」という背景があったとしても、知事自身が(横手市長就任までは土木・建設業の社長でしたから)この種の工事に関心がある人だけに、「知らなかった」「関心が無い」とはどう考えても不思議です。補償費の不足分は今回の補正予算で可決されましたが、今後は施工業者へ費用負担を求める交渉が残っており、ズサンな手続きの真相究明とあわせて、問題は先送りされています。

 ところで、午後6時10分からのNHK「ニュースこまち」は、知事の2つの政治団体が一昨年の知事選挙告示の10日前に、福島県発注の公共工事を巡る談合事件で有罪となった建設会社の元副支店長からそれぞれ100万円の寄附を受けていたことを伝えています。政治資金規正法では個人の政治団体や資金管理団体への寄附は150万円まで認められているものの、企業献金は禁止しています。今回は個人名義の寄附でも寄付者の住所が会社の所在地となっているようで、(こうした事実が明らかになったことで)お金の出どこや寺田知事と業者の接点などについて、今後は県民の関心を集めそうです。

# by shouichiro_sato | 2007-09-21 23:55 | 秋田県 | Comments(1)  

悲惨な水害現場

 午前中の駆け足でしたが、能代市二ツ井町と北秋田市合川地区(旧合川町)、上小阿仁村の水害現場を見てきました。

 二ツ井町の中心部は特殊堤防があったおかげで難を逃れていましたが、米代川から逆流したと思われる水が滞留し、「水害など予想していなかった」場所で床上まで水が来てしまい、後片付けに追われている友人宅。きみまち坂近くの小繋集落では、宿泊施設のある総合宴会場が泥まみれになっており、倒壊した建物が無残でした。

 二ツ井から合川に通じる県道沿いの増沢地区や木戸石地区では、各家庭で家財道具や電化製品、畳などを搬出する作業に追われており、皆さん疲れきった様子です。水田や畑にも大量の土砂が流れ込んでいたり、泥をかぶって白くなっているところもあり、収穫が見込めない場所も確認できました。氾濫した濁流は堤防を壊し、舗装道路さえも削る勢いだったようで、道路脇に設置された防風雪柵の基礎が流されている現場もありました。

 被害は県中央部から北部にかけて全域に及んでおり、自宅に戻れず避難所生活をしている人たちや、家財道具を失って生活不安を訴える人など被災状況はさまざまですが、一刻も早く立ち直ることが出来るように、市町村や県、国の対策を充実してもらいたいものです。そのためにも、被害状況の把握に万全を期し、被災者の求める対応策を速急に進める必要があります。市や県は9月議会開会中と重なったことと、来週に開幕する秋田わか杉国体の準備で忙しい時期でしょうが、災害復旧対策は県民の生命と財産に関わることであり、今こそ全職員の力を結集して頑張っていただきたいと思います。

 被災地のきょうの状況です。
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  一階部分が水没し、作業用機械などに多くの被害が発生(水位の跡がわかります)

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  水の勢いで建物が崩壊し、泥に埋まっている民家(きみまち坂・観光船乗り場近く)

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  阿仁川沿いでは多くの集落が被害を受け、道路や農業施設の損壊も目立ちます

# by shouichiro_sato | 2007-09-20 20:52 | 秋田県 | Comments(0)  

大雨で甚大な被害

 17日の敬老の日に秋田県の中央・県北部を襲った大雨は、北秋田市や能代市を中心に甚大な被害をもたらしました。県などの調べによると19日の夕方時点で、住宅の床上浸水が450棟。床下浸水が622棟などで、住宅の一部損壊などの被害を合わせると1500棟を超える家屋が被害を受けました。中でも北秋田市では地元の河川が氾濫し、400棟以上が被害に遭っています。避難勧告や指示が解除された今でも、240人余りが自主避難を継続しているほか、国道5ヵ所や県道8ヵ所の通行止め、1000世帯以上の断水が続いています。

 収穫間じかの水稲や大豆の圃場への冠水・浸水も広がり、潟上市や大潟村、能代市、北秋田市、大館市などで10,000ヘクタールを超える農作物が被害を受けています。さらに特産の比内地鶏17,000羽が水死。河川の堤防や道路、橋などの土木関連にも多くの箇所で被害が発生しており、調査が進むにつれて被害額も拡大する見込みです。

 秋田県はきょう、特に被害の大きかった北秋田市に(昭和58年の日本海中部地震以来となる)災害救助法の適用を決め、避難所の設置や生活必需品の供給などを迅速に行なうことにしました。政府・自民党も緊急の会議を開いて、調査団を派遣して今後の対策を検討することにしていますから、ここは国も県も総力を結集して、復旧対策と県民の生活支援に努力してもらいたいと思います。

 特に、行政の対策は被害が集中した地域に偏ってしまう傾向がありますから、情報収集を緊密にして、一箇所でも被害を受けているところがあれば対応するという、きめ細かな対策を求めたいと思います。こうした緊急事態の時こそ行政に対する信頼を裏切らないよう、十分な配慮をお願いいたします。

 (きょうは上到米地区の町政懇談会があり、私は地元におりましたが)夜の10時過ぎ、能代市二ツ井町に住む友人から電話がありました。「きょう、市役所に浸水被害の状況を説明してきたものの、これからどうしたらいいのか戸惑っている」という悲痛な声。直ぐにやらなければいけないことと、これから手当てすべきことなどの対策は様々ありますが、現場を確認しないことには支援活動もできません。私も明日は、現地に行く予定です。

 末筆ながら、被災された皆さんに心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を支援していきたいと思っております。頑張ってください。

# by shouichiro_sato | 2007-09-19 23:56 | 秋田県 | Comments(0)