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ドーピング検査が実施されました

 21日から行われている「全日本社会人ホッケー選手権大会」では、初日と昨日の2日間、羽後町会場でドーピング検査が実施されました。東京から派遣された専門の検査官が、試合毎に競技を終えた選手を1チームから抽選で3名指名し、決められた手続きにより採尿しました。羽後町の競技実施本部では、検査官の指示に従い補助員を務めましたが、町内では初めてのことであり担当者も緊張したといいます。

 (財)日本体育協会ではアンチ・ドーピング活動に賛同して積極的にこの活動を行っており、平成15年の静岡国体から、国体でもドーピング検査を実施しています。特に来年の秋田わか杉国体では、全ての競技でドーピング検査が行われるようです。国体を国内最高の質の高い競技大会として開催するために、世界規定に基づいた検査であり、その意味でも貴重な初体験になりました。

 検査対象になった選手は通告をされると同性の係員の監視下におかれ、立ち会いのもとで採尿するそうですから大変です。国際大会などで活躍している全日本のメンバーならともかく、初めて検査を受けることになった選手にはチョット気の毒な感じもしますが、公正な競技を行うにはやむを得ないことでしょう。「さすがに権威のある全国大会は違う」と、勝利に酔う暇もないままに、皆さんが協力しておりました。

 男子の初戦を突破した「秋田クラブ」でしたが、今日の2回戦では「名古屋ブラックラビッツ」(愛知県)と対戦し、7―0で完敗。自分たちのホッケーをさせてもらえませんでした。しかし、相手は元全日本のメンバーが主流のチームだけに、横綱の胸を借りたぶつかり稽古のようで、納得です。この悔しさを来年まで忘れず、さらに技術力を高めるしかありません。

 朝から小雨模様で、日中の最高気温も15度程度。本部席などには石油ストーブを用意した3日目でした。明日の天気はさらに悪くなるようで心配です。選手はもとより、競技運営に関わる多くの皆さんも防寒対策を万全にして頑張りましょう。私も一日中、長袖の下着に「ホカロン」を貼り付けておりましたが、明日はもう一工夫しなければなりません。 

# by shouichiro_sato | 2006-10-23 18:16 | 秋田わか杉国体 | Comments(0)  

ホッケー男子、「秋田クラブ」が初戦を突破

 全日本社会人ホッケー選手権大会2日目。朝には霜が降るほどの冷え込みでしたが、日中は天候に恵まれて、競技は順調です。

 まだ1回戦ですから強豪チームは出場していませんが、それでも各地域の予選を勝ち抜いてきたチームの全国大会。闘志あふれるプレーやスピードのあるゲーム展開に観衆からは感嘆、驚きの声が上がるほどでした。

 十文字会場の男子は、地元の「秋田クラブ」が東京都代表の「東京ガス」と対戦。前半のチャンスで得た1点を守りきり、結局1―0で初戦を突破しました。私は羽後会場の本部を離れることができませんでしたので、どうなるものかとハラハラしていましたが、羽後町の関係者から勝利の報告を聞いて、思わず歓声をあげてしまいました。本当に嬉しいスタートです。

 夜には、競技役員が宿泊している湯沢ロイヤルホテルを訪ね、「日本社会人ホッケー連盟」の内藤政武会長を始めとする幹部の方々と懇談する機会を持つことができました。この2日間はミーテングなどで時間も無かったと聞きましたので、今夜は競技運営についての意見交換会です。その結果、様々な反省点はあるものの、このリハーサル大会を教訓にして来年の国体は完璧なものにしたい、十分にできると確信して家路につきました。

# by shouichiro_sato | 2006-10-22 23:41 | 秋田わか杉国体 | Comments(0)  

中学生が主役のリハーサル大会

 心配された天気も良好で、ホットしました。来年の秋田わか杉国体ホッケー競技のリハーサル大会である、「2006年度全日本社会人ホッケー選手権大会」の開会式が、午前9時から羽後町の多目的運動広場(人工芝ホッケー場)で行われ、25日までの日程で試合が始まりました。

 大会には全国各ブロックの予選を勝ち抜いた男子28チーム、女子12チームが参加しています。選手の中には今年のワールドカップ大会(男子はドイツ、女子はスペイン)に参加した全日本の登録メンバーも多数おり、初日から同点のためにPS戦があるなど、好ゲームが展開されました。ただ、残念なことに秋田県の女子チーム「秋田クラブ」は、ワールドカップのメンバーがいる大分県の「しいたけ本」に7―0で惨敗。力の差があることはわかっていましたが、防戦一方でシュートのチャンスすら与えてもらえず、全国の壁の厚さを実感したゲームでした。

 しかしながら、応援に来てくれた高瀬中学校の皆さんには感謝・感激で、頭が下がりました。同中の猪本ゆかり先生が「秋田クラブ」の主将を務めていることもあり、全校応援で会場を盛り上げてくれたのです。応援部員を先頭にして大きな声で声援を送る中学生の姿に、私は目頭が熱くなりました。

 振り返ってみると今日は、中学生に助けられた一日になった感じです。開会式でのプラカード担当や吹奏楽と合唱、競技補助員などに多くの中学生が参加した他、町内の3中学校の生徒全員が応援にも協力してくれました。特に、気温が下がってきた午後からは風邪をひいたりしないかと心配でした。しかし、皆さん頑張ってくれました。ゲームの主役はいうまでもなく選手の皆さんですが、今日の会場の主役は中学生の皆さんでした。皆さんありがとうございました。

# by shouichiro_sato | 2006-10-21 22:33 | 秋田わか杉国体 | Comments(0)  

小松由佳さん、TDK硬式野球部に県民栄誉章

 秋田県県民栄誉章顕彰式が今日、午前10時30分から県庁第2庁舎大会議室で行われました。受章したのは世界第2の高峰K2(8,611メートル)に日本人女性として初登頂に成功した、東京都府中市の小松由佳さん(24歳・秋田市出身)と、第77回都市対抗野球大会で初優勝を果たしたTDK硬式野球部(にかほ市)です。

 表彰状の授与の後、小松さんとTDK監督の船木千代美さんの話(報告)が聞けるということで、私も参加させていただきました。以下は、そのお二人の印象に残った言葉です。

 「登山には勝ち負けはないのに、名誉ある章をいただくことができてうれしい」 「雪崩と落石が怖かったが、自分は大丈夫だと暗示をかけていた」 「非現実的な世界に身をおく。しかし不安より期待が大きいから登れた」 「頂上に立っても満足感はない、下りが大変危険だから。ベースキャンプ(安全な場所)へ帰って一番満足した」 「山の仲間は共に助け合っていく関係だ」 「K2は私の一つの通過点に過ぎない。心配・応援してくれている両親、仲間に感謝している」

 小松さんはチャーミングな普通のお嬢さん。どこにそうした冒険心やファイトがあるのだろうと疑ってしまいましたが・・・・・実に爽やかで素晴らしい方でした。

 「勝つ野球をしたい。野球ができる喜びに感謝したい。会社に愛される野球部でありたい」 「守り抜く野球、1点を取りに行く野球ではクリーンナップでも犠打が必要だ」 「2006年の目標は都市対抗ベスト4だった。戦う集団・全員野球をスローガンにした」 「ほとんどの選手は野球を長くやっている。今さら欠点を修正するより、長所を伸ばすことが重要だ」 「欠点に目がいくと個人の良さが死んでしまうことがある。良いところを引き出さないといけない」

 精悍で、いかにもスポーツマンらしい船木監督。選手としても活躍してきた方ですが、監督就任後は私情が移らないように、選手と飲食をともにすることも少なかったとか。凛とした姿には勝負師の気迫がありました。

 お二人には、一つのことを究めた輝きがあります。秋田県の名を高め、社会に明るい希望を与えた功績は正しく県民の誇りです。誠におめでとうございました。そして、ありがとうございました。

# by shouichiro_sato | 2006-10-20 22:49 | 秋田県 | Comments(0)  

町立三輪中学校のこと

 福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13歳)が今月11日、いじめを苦にして自殺したとされる事件には文部科学省が調査に乗り出すなど、大きな社会問題になってきました。担任だった先生の関わりや学校の対応、事件後の混乱する状況について、町役場や町教育委員会には苦情や抗議の電話、メールが相次いでおり、18日までに約3300件に上ったと報道されています。

 インターネットで検索すればすぐにアクセスできますから、新聞やテレビで話題が続く限りは様々な意見が寄せられることでしょう。ところが、羽後町の三輪中学校にも抗議のメールがあったと聞きましたから、名前が同じだったことからくる、「他人事ではない」困った話です。

 確かに「Yahoo!JAPAN」で検索すると、最初に登場するのが羽後町立三輪中学校。そして岐阜市立三輪中学校、奈良県桜井市には市立大三輪中学校がありました。この「三輪」という名前に共通するのは、大物主神を祀る神社がある所。筑前町の三輪地区にも日本最古といわれる神社があり、その長い歴史を語るべく、木々に守られているように佇んでいると紹介されています。即ち、歴史と伝統のある良い環境の地域なのでしょう。それ故に、今回の事件にはやりきれない、切ないものを感じます。

 北海道滝川市でも昨年9月、小学生の女子児童(当時12歳)が自殺していたことが明らかになりました。いじめを苦にした子供たちの自殺が全国で起きています。文部科学省の調査では平成10年以降、7年連続して「いじめ」による自殺はなかったとのことですが、最近の実態を見ると事実とかけ離れた報告となっていたようです。調査が不十分だったのか、それとも学校に隠ぺい体質があったのか。「ゆとり教育」などの改革が唱えられる一方で、管理ばかりが強化されてきたような印象もあり、いつの間にか学校の主役が児童・生徒でなくなってきているとすれば、問題です。

 改めて、学校だけではなく家庭も地域も、もっともっと子ども達が発するサインに関心を持ち、生き抜く力を応援していきましょう。みんなの力で子ども達を育てましょう。子どもに慕われ尊敬されるべき先生方が、子ども達の前で謝ったりする姿を私は見たくありません。 

# by shouichiro_sato | 2006-10-19 18:33 | 社会・話題 | Comments(0)