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則夫さんの「ログハウス」が完成しました

 なんと6年もの歳月をかけて、阿部則夫さんが頑張ってきた「ログハウス」が完成し、今夜は仲間達でお祝いをしてきました。場所は羽後町の中心地・西馬音内から田代に向かう北沢峠の頂上、鳥海山の雄姿が目の前に広がる絶景地。「執念」と言うべきか、それとも「ロマン」と言うべきか、集まった皆さんは「たいしたもんだ」と感嘆するばかりです。

 則夫さんによると、田代地区と西馬音内を結ぶ基幹農道「北沢線」が開通した時に、峠から見た鳥海山の素晴らしさに感動し、なんとかここにログハウスを作りたいと思ったのが始まりとか。以来、用地交渉をして土地を譲ってもらい、進入路整備と整地。一方で、ログハウスのガイドブックを読みあさり、道具も全て自分で調達(大半がインターネット取引)。ここまで2年を費やしています。

 次に、自分の家の森林から杉の大木を伐採して自ら運搬。皮をとって乾燥させ、丸太として使用できるように整形。土台石も探してきては、測量も尺取りも自分で。まさしく「手探り」の作業の繰り返し。下から6本(6段というべきか)ぐらいまで組み上げるのにまた2年です。則夫さんの当時の職業は町立羽後病院の運転技師ですから、作業のできる日は限られていますし、冬場は進みません。

 そこで、定年まで2年を残して退職し、いよいよ本格的に取り掛かったのが昨年春。昨年末には屋根工事(板金だけは専門業者に依頼)が完成し、今年は内装や外まわり工事、トイレ工事、電気工事などを行って、先月24日には竣工。国指定重要文化財である三輪神社の宮司・三輪宣比呂さん親子によって、厳粛に神事が執り行われました。

 道路沿いの高台にあるため、通りがかりの人たちや地域の皆さんからはこの4年間、様々な声(?)が聞こえてきたそうですが、見事に為し遂げた今日では誰もが、「たいしたもんだ」と賞賛するばかり。とても素人が挑戦したとは思えない出来栄えで、見事です。ドアやランプ、鳥海山が見える窓などにも工夫が凝らされており、驚きです。 則夫さんにはまだまだ夢がありそうで、一同はこれからどんなことがここで展開されるのか楽しみにしながら、美味しいお酒を頂きました。

 外へ出ると月明かり。ログハウスが輝いていました。

# by shouichiro_sato | 2006-11-01 23:56 | 家族・仲間 | Comments(0)  

秋も深まってきました

 きのう今日と穏やかな天気が続き、窓を閉めている自家用車の中は暑いほどでした。朝から町内で用事があったために動き回っていましたが、周囲の山々は全山紅葉、見事な情景です。

 紅葉便りをみると北海道や東北北部の高い山ではピークを過ぎつつあり、今は秋田県の出羽丘陵地帯など、里山が真っ盛り。羽後町内にある七曲峠、横根峠などの一画には思わず「オッ」と息を呑むような場所もあり、赤や黄色の色鮮やかな錦絵が展開されています。

 こういう時こそ紅葉に染まった山々を散策したいものですが、普段から山に囲まれて暮らしている私には無理な話。そうしたことを言うものなら母などは、「何を馬鹿げたことを言っている。雪囲いが先だ!」というに決まっていますから、わざわざ時間を取ることもできません。

 しかし、妻の万里子は昨日から1泊2日で青森県西津軽郡の山巡りに行っています。(杉と檜の区別もつかないはずですが)どういう訳か、数年前から東北森林管理局の「森林計画の策定等に係る検討委員」に委嘱されていますので、今回は津軽森林管理署管内の現地検討会とのこと。仕事となれば我家も協力体制は万全。昨日は早朝に見送りして来ました。天候も良かったので気持ちよく山歩きができたことでしょう。

 かつては「杉」一辺倒の植樹が行われたために、身近な所の広葉樹が伐採されてしまい、里山の風情も消えかかっていました。その上、海岸地帯は松くい虫の被害で目を覆いたくなるような有様です。しかしここにきて、人間の自分勝手な欲望で自然の有様を強制的に変えてきた反省がようやく浸透し、植林の手法も見直しされつつあります。

 今日のような日には、普段は雑木林と言われている広葉樹林の素晴らしさに納得する一日です。そういう日もあと少し。これからは一雨ごとに落葉が進み、いよいよ秋も深まってきますネ。

# by shouichiro_sato | 2006-10-31 17:19 | 今日の出来事 | Comments(0)  

携帯電話のサービス拡大、しかし一方では・・・・

 今月24日から、携帯電話会社を変更しても電話番号をそのまま引き継げる制度が始まりました。しかし23日夕方、孫正義社長が電撃的に発表した価格引下げなどを前面に出して、ライバル会社からお客さんを獲得しようとしたソフトバンクモバイルでは、28、29日の両日、新規契約や契約変更の申込みが殺到しために、契約業務を停止する事態になりました。

 秋田市にいる知人も24日に早速、市内のソフトバンク店頭に出向いて機種変更。最新の機能を備えて地デジも見れる電話機(変更手数料だけで本体は無料だったとか)にしてもらい、「すごいもんだ」と喜んでおりました。いよいよ携帯電話の世界でも価格破壊が始まる予感がします。確かに携帯電話は一人一台の時代ですから、一家の電話料金の総額は馬鹿にできません。孫社長が言うとおり、今まで独占してきた感じのするNTTドコモ等は膨大な利益をあげていますから、新たなサービス競争に期待しましょう。

 ところで、私の住む羽後町上到米地区では今年3月末、県の補助事業で携帯電話不通話解消のための鉄塔が完成しましたが、すぐには利用できませんでした。(4月14日付・日記参照)その後、8月になってようやくKDDI(au)が通話可能になったものの、NTTドコモのアンテナと中継局を結ぶ工事は全く進んでいません。町の事業計画の時点ではドコモも参加することで補助認定を受けているものの、事業者の誠意が見られない状況が続いています。役場に問い合わせても「理由はわかりません」。待ちくたびれたドコモファンも、24日からは仕方なく通話できる会社に変更しています。

 華々しい通信サービスのPRが行われている一方で、こうした地域がまだまだ取り残されていることを悔しく思います。日本全国の人口で見ると僅か数パーセントかもしれませんが、それでもまだ数百万人の人達が自宅で利用できない現状を、一刻も早く解消していただきたいと願っています。

 尚、私は上到米地区振興会長として当地の現状を9月に開催された町政懇談会で訴えましたが、「いつから使用できるのか」についての県の事業担当者やNTTドコモからの正式なコメントは未だにありません。

# by shouichiro_sato | 2006-10-30 21:11 | 地域活動 | Comments(0)  

秋田ーソウル便、就航5周年

 秋田空港に初めて就航した国際定期便、大韓航空の「秋田ーソウル」線が今日29日、5周年を迎えました。私もこの間に韓国を訪問し、仁川(インチョン)国際空港から真直ぐに伸びる片側4車線のすばらしい高速道路、明洞地区や南大門市場のにぎわい、伝統ある食文化・民俗芸能など様々な異国の魅力に感動してきました。

 平成12年12月、それまでの民間によるチャーター機運行の実績や国際定期便誘致運動が実を結び、日韓航空協議で秋田―ソウル間の路線開設が決定。早ければ翌年夏には第1便が飛び立つとの情報もあり、一番最初に秋田県を代表する伝統芸能を紹介しようと、羽後町では密かに「西馬音内盆踊り」を韓国で披露することを企画しました。平成13年5月、私は役場の有志など4人で仙台からソウル入り。翌日には光州広域市を訪問して市長と会談し、10月中旬の一週間、同市で開催される韓国最大の「食の祭典・キムチ祭」に特別ゲストとして羽後町民が参加することを約束してきました。

 ところが、遅くても10月初めと思っていた定期便の就航日がなかなか決まらず、結局は間に合いません。光州広域市とは既に約束しており、現地では大きくPRされていることから、羽後町助役・佐藤正夫さんを団長とする一行70人は、やむなく仙台空港からの発着便(アシアナ航空)でソウルへ飛んだのです。幸いにも交流会は大成功で、市民の皆さんも羽後町の皆さんも、「お互いに涙を流して喜んできた」と報告を受けました。秋田からの第1便はそれから10日後のことでした。

 以来、私は機会あるごとに最も身近にある外国・韓国への訪問を勧めています。国の違いや文化の違い、発展著しい産業の状況、北朝鮮との緊張関係などに接すると、改めて自分の国のあり方を考えることができるからです。もちろん秋田空港に直行便が就航してからは、町村会、市町村職員共済組合等の関係する団体の一員として、3回ばかり利用させてもらいました。

 しかし実際には搭乗率の伸び悩みなど課題も多くありますが、最近は韓国から秋田にやってくるお客さんの利用も増えているそうですから、嬉しいかぎりです。5周年を機会に今まで以上に知恵を絞って、これからも相互の交流をさらに深めていきましょう。

# by shouichiro_sato | 2006-10-29 20:01 | 秋田県 | Comments(0)  

「赤信号は止まれ」、と教えられました

 「赤信号 皆で渡れば 怖くない」、そんな思いになってしまいました。

 富山県の高校で発覚した必修科目の未履修問題は、41都道府県の約400校に上ることが判明し、7万人の生徒が単位不足になる見込みとか。このままでは大学受験ができなかったり、来年3月に高校を卒業できない可能性もあり、由々しき事態です。原因は必修科目である世界史を大学入試の科目で選択しなくてもいいために、授業のカリキュラムに組み込んでいなかったという単純なものですが、目指すべく高校教育の本質を逸脱してしまった学校関係者の責任は重大です。

 「学習指導要領」の改定や教育改革を唱える前に、現行の学習指導要領に従わない授業が行われ、学校ぐるみで容認してきたこと。県教育委員会もそうした実態を把握していなかったこと。今年に限ったことではなく、以前からあったのではないかと思われることなど、抜本的に解明されなければならない問題が山積しています。

 高校は予備校とは違いますから、伊吹文明文部科学大臣が「学習指導要領に従った授業を受けた生徒と不公平が生じてはならない」と述べるのは当然です。ただし、深刻な事態を受けて政府は救済策の検討を開始したと報じられていますから、どういう対応策があるのか注目されます。最初に発覚した富山県の高校だけなら、厳しく学校関係者を叱責して責任を取らせて済んだかもしれませんが、これだけ全国に拡大している状況をみると、大学入試を最優先とする高校教育の実態があるようで、教育界全体の問題であり複雑です。

 それにしても最近のニュースでは、校長先生が頭を下げて謝罪する映像が多すぎます。本来、教育の現場こそ嘘や偽りも無く、純粋なものであるはずなのに、何故に誤魔化しや隠蔽が多くなったのか。現場の先生方の声を聞くと、「ゆとり教育」とは裏腹に計画策定や報告などの管理作業が多くなり、教育効果を数字などで評価する傾向が増えているとか。先生方も伸び伸びと生徒と接することができない、とも言われています。どこかが歪んできています。

 「赤信号は止まれ」 子供達に教える前に先生自身が守らなければ、社会のルールは崩壊してしまいます。

# by shouichiro_sato | 2006-10-28 21:06 | 社会・話題 | Comments(0)