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工事の看板

 このところ、初夏を思わせるような天候が続いています。平年より早く咲いた県内の桜は、にかほ市の勢至公園では散り始め、本荘公園(由利本荘市)や千秋公園(秋田市)など、日本海沿岸は満開。内陸部でも人気のある桧木内川堤(仙北市)は五分咲きになりました。 きょうは良い天気に誘われ、県内の行楽地に出かけた皆さんも多かったことでしょう。

 ところで、県内を走り回っていると、雪解けとともにあちらこちらで道路工事の看板を見かけるようになりました。工事を知らせる看板には、数百メートル手前から設置されているものや車両の通行規制のものなど様々ありますが、必ず工事箇所の前後には「工事の概要」を表示する看板が設置されます。今までこうした看板の大半はスチール製でしたが、最近は間伐材を利用した看板が目立ってきました。
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 (写真・農山村の景観に溶け込んでいる工事看板。裏を見ると間伐材で作られていることがわかります。由利本荘市東由利の国道107号線で) 豊富な森林資源に恵まれながら、木材価格の下落と低迷で県内の林業経営は未曾有の危機にあります。しかし、世界的にはあらゆる資源が不足してくる心配があり、国際価格も高騰していくで、若干のコスト高になっても地域にあるものを活用することは重要なことです。未利用地に菜の花を栽培して油を採ったり、穀物からバイオエタノールを生産することが行われている時代になりましたから、間伐材の利活用のアイデアもまだまだあるはずです。

# by shouichiro_sato | 2008-04-20 21:27 | 産業振興 | Comments(0)  

「秋田下浜海岸植樹」、それから・・・

 JR東日本秋田支社と(財)イオン環境財団が主催する「秋田下浜海岸植樹」が、午前10時から同市桂浜海水浴場に隣接する砂防林で開催され、昨年に続いて参加してきました。4回目となる今年も、1000人を越えるボランテイアが集まり、50のグループに分かれてクロマツなど9種類の苗木、1万本を植えています。松くい虫被害で無残な姿になっている砂防林に緑を復活させ、地球環境を守る運動です。

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 (写真・私たちのグループ-15は少数精鋭。皆さん初対面ながら協力し合い、1時間余で200本ほどの苗木を植えました。帰り際、満足の笑顔を記念に「はい、チーズ」)


 きょうはこの後、午後3時から秋田市卸町にある「秋田まるごと市場」で、蝦夷の郷の温故知新フォーラム「第1回鄙(ひな)の美遊人の憩い」が開かれます。主催は「安東水軍を語る会」。秋田県の高校教員を永く勤め、平成6年に県公文書館古文書課長で退職された古内龍夫先生(能代市)が、「安東水軍の歴史を語る」をテーマに講演されます。

 遙かなる昔、北東北の大地人が独自の文化圏を形成し、独特の異国交易を産み出した・・・。その夢とロマン、熱い魂に触れてきます。

# by shouichiro_sato | 2008-04-19 14:09 | 今日の出来事 | Comments(0)  

ホタテ漁船の遭難

 今月5日の午前4時前、青森県の陸奥湾で青森市漁協・久栗坂支所所属のホタテ漁船「日光丸」(5.1トン、8人乗り)が遭難してから、きょうで2週間。いままでに6人が遺体で発見され、16日には船体が海底から引き上げられましたが、残る2人は依然見つかっていません。

 今夜のNHK総合「クローズアップ東北」は、このホタテ漁船遭難を検証した番組でした。遭難現場は久栗坂漁港の目の前、1.6キロメートル付近にあるホタテ養殖場の海上。5日は漁の解禁日で、日光丸にはアルバイト6人を含む8人が乗り込み、午前1時過ぎに出港してホタテの養殖カゴを引き上げていた模様です。しかし、同3時頃には風速18メートルという強い風が吹き出し、僚船の5隻は港に引き返しています。

 小型漁船にとって最も怖いという後方からの「追い波」を受けて一気に沈没したのか。海中からカゴを引き上げる油圧式のクレーンが伸びたままで沈んでいることから、作業中に横波を受けてバランスを崩したのか。亡くなった船長が操舵室で発見されていることからも、一瞬で転覆して沈没した可能性が強いと、専門家は分析しています。

 一方、遺体で発見された6人の乗組員はどなたも救命胴衣を着けていませんでした。普段から救命胴衣を着けていない漁師仲間によると、船上では「作業の邪魔になる」「暑い」、「遭難するとは考えていない」ことなどがその理由のようですが、油断大敵でした。遭難当時の水温8度の海中でも、救命胴衣をつけていれば2時間半程度は存命の可能性があること。海上に浮いていれば発見される可能性が高いことも明らかになっていますから、夜間の漁でありながら誰も救命胴衣を着用していなかったのは残念でした。

 水揚げ後の加工作業の関係で、深夜から早朝の漁が多いことや、アルバイトの労働力に頼らなければならないことなど、ホタテ漁のおかれている厳しい実情も明らかになりました。一生懸命に頑張っている皆さんの姿を知れば知るほど、悔やんでも悔やみきれない痛ましい遭難事故です。二度とこうした惨事を引き起こさないためにも、救命胴衣の着用だけは徹底しましょう。

 海釣りやボートなどのレジャーでも同じこと。万が一の場合も、「備えあれば憂いなし」です。 

# by shouichiro_sato | 2008-04-18 23:07 | 社会・話題 | Comments(0)  

秋田―ソウル・国際定期便

秋田―ソウル・国際定期便_f0081443_21594270.jpg 羽後町国際交流協会の役員会をきょう行い、秋田空港唯一の国際定期便である「秋田―ソウル」便を利用する事業計画を、今月24日に開催される総会に提案することを決定しました。

 既に報道されているように、日本の地方都市と韓国を結ぶ定期便の内、秋田空港を発着する便の搭乗率が最低とか。運行している大韓航空では昨年に同路線の廃止を検討したものの、秋田県当局の要請もあって、今秋までは運行することになりました。ただ、その後については平均搭乗率70パーセントを維持できなければ、定期便の廃止は必至の状況にあるといわれています。

 そうした厳しい実情を受け、秋田ソウル便利用促進協議会(会長・寺田秋田県知事)では、搭乗率アップを目指して様々な取り組みを始めています。その一つが、自治宝くじの収益配分金を財源として市町村の振興に寄与している財団法人「秋田県市町村振興協会」(会長・佐竹秋田市長)が、韓国を訪問する県民に旅行表示価格から2万円を減額する支援策です。(写真・2万円を助成する特別企画のパンフレット)

 この支援を受けるには、秋田ソウル便利用促進協議会が企画する募集型企画旅行に参加すること。助成期間は9月末まで、助成人数の上限は延べ1,000人。各設定日や視察・体験・交流コースの最小催行人員は10名以上です。例えば、お気軽にソウルを満喫できる2泊3日のコースで、旅行代金は66,000円~95,000円。気ままにソウルを味わう3泊4日では、72,000円~120,000円。料金の差は利用するホテルのグレードによりますが、いずれの場合もその料金に20,000円の助成が受けられるのですから、ビックチャンスです。

 聞くところによると、県立高校の修学旅行なども含めて、きょう現在で600人を超える申し込みがあるようです。羽後町国際交流協会でもこの特別企画を利用して、文化・芸術交流を進めたいと考えています。皆さんにも是非、秋田県唯一の国際定期便を存続するため、韓国訪問のプランを企画していただきたいと思います。 

# by shouichiro_sato | 2008-04-17 23:10 | 秋田県 | Comments(0)  

「年金改革」、讀賣が提言

 今朝の讀賣新聞は1面トップで、「最低保障年金」を創設する年金制度改革に関する独自の提言を掲載し、その具体的な内容について6ページも割いて詳しく伝えました。

 「現行の社会保険方式を基本に、基礎年金の需給に必要な加入期間を25年から10年に短縮し、最低保障年金を創設して月5万円を保障する。基礎年金の満額は月7万円に引き上げる。年金改革の財源を確保し、医療・介護の需要にも対応するため、現行の消費税を目的税化し、税率10パーセントの社会保障税を新設する」―――ことで、すべての国民による応分の負担で支え合いの仕組みを強化し、年金制度の持続可能性を高め、超高齢化時代の老後保障を確実にすることを目指しています。

 讀賣新聞社では、編集局や論説委員会などの専門記者による「社会保障研究会」で、昨年来、外部の有識者らとの意見交換を通じて、人口減・超高齢化社会にふさわしい社会保障制度改革の検討を重ねてきたとのこと。年金問題への関心が高く、抜本的かつ恒久的な制度改革が求められている時だけに、従来の議論よりさらに一歩踏み込んだ改革案であり、読み応えのある特集記事でした。

 とかく、国の政策協議や企画・立案の段階で報道されることは、表面的な骨子が中心であっただけに、これほどまで具体的に提言できるのは、紙面をもつ「マスメデア」の新しい役割でもありましょう。こうしたことが突破口となって国民参加の議論が行なわれ、より安定的な年金制度になっていくように望みたいものです。

 当然、この紙面をきっかけにして様々な意見や考え、疑問、不安が出てくることでしょう。讀賣新聞にはこれから、そうした声も積極的に取り上げてより充実した年金改革、国民に支持される提言になることを、期待したいものです。今月から始まった後期高齢者(長寿)医療制度は、2年前に創設された仕組みでありながら、ここにきてドタバタ混乱している様は、厚生労働省や都道府県の「怠慢」にほかなりません。マスメデアと連携してもっと広報・公聴活動をしておくべきでした。慣れ親しんだ、国民に浸透している制度を変えることは大変なこと。マスメデアも批判ばかりでなく、「一緒に行動する」姿勢を明確にした今朝の紙面は、大歓迎です。

# by shouichiro_sato | 2008-04-16 22:15 | 国政・時事 | Comments(0)