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2008年 07月 30日 ( 2 )

 

「MOTTAINAI」

 一昨日、由利本荘市岩城にあるウェルサンピア秋田(秋田厚生年金休暇センター)のプールに家族連れで行ってきたという知人が、ビックリしていました。施設全体が今年の3月末で閉鎖されていたことを知らなかったために、草も伸び放題になり荒廃している施設を目の当たりにし、ガッカリして帰宅したというのです。

 県内では珍しいウォータースライダー(全長110mと140m)や1周180mの流れるプールなどは、子ども達に人気がありました。人工芝のテニスコート、野球場、屋内スケート場など立派な施設が揃っていて、そうした環境になかった羽後町の私たちには羨ましく思えたものでしたが、話を聞いて立ち寄ってみると、今は草刈もされていない、惨めな状態です。

「MOTTAINAI」_f0081443_2128767.jpg (写真左・プールとテニスコートの入口には進入禁止のバリケードがあり、駐車場にも草が生えてきていました) 

 ウェルサンピア秋田は建物・施設・土地を含めた全体を譲渡するために、昨年に続いて6月13日に最低売却価格を1億8千万円まで引き下げて一般競争入札を行いましたが、買い手は付きませんでした。

「MOTTAINAI」_f0081443_21283633.jpg (写真右・野球なら2面できる大きな広場もご覧の通り、草ボウボウです)

 ホテルや体育館などの建物は竣工から約30年経過しているものの、平成14年にはリニュアール工事をしています。敷地の総面積は約19万㎡もあり、このまま廃虚になるとすれば誠に「MOTTAINAI」ことです。

 全国にある同類の施設を整理(売却)するために設置された独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」も、土地と建物を売却する(実際は買ってもらう)以上は、商品としての管理をしっかりしてお客さんに選んでもらう姿勢が必要です。写真のような状況では誰も興味を示さないでしょうし、誠実でありません。正に役所仕事、殿様商法の典型です。

 もっとも、誘致活動をしてきた地元の自治体も、これだけの施設・機能をどのように復活させるか、行動する責任があると思います。仮に、地元に無償で譲渡されるとしたならば、どんな運営が可能なのか等について、知恵を絞るべきでしょう。「合併に参加せずに岩城町のままでいたら、このままにはしていないはずだ」という声も聞こえてきます。

 バリケードやロープに囲まれ、草も刈られていない敷地や白亜の立派な建物を見て、改めて「もったいない」と感じました。国も地方自治体もこのまま放置しておくようでは、住民の信頼を失うばかりか、人々の心まで荒廃させてしまいます。

by shouichiro_sato | 2008-07-30 22:28 | 社会・話題 | Comments(0)  

WTO交渉

 スイスのジュネーブで行われている世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉の閣僚会議は大詰めを迎えています。日本はWTOの農業自由化交渉で関税削減ルールの例外として一定の保護が認められている農産品、いわゆる重要品目の数を全品目の8%とするように求めていましたが、実現は困難な状況で、「原則4%。低関税の輸入枠を増やす代償措置をとれば、最大で6%」になる可能性がほぼ確実になったと、報道されています。

WTO交渉_f0081443_22541940.jpg 日本は1332品目ある農産物の内、現在はコメ(17品目)、小麦(20品目)、大麦(12品目)、乳製品(47品目)、砂糖(56品目)、こんにゃく芋(1品目)、落花生(2品目)の合わせて155品目が重要品目となっています。この内、日本が求めている8%になれば101品目となり、6%なら80品目、4%なら53品目しか指定できませんから、除外される品目では大幅な関税削減が迫られるために輸入品が安くなり、国内の関係農家にとって大きな影響を受けることは必至です。(写真・今夜の「NHKニュース7」より)

 ただ、NHKニュースによれば、「発展途上国が農産物の輸入が急増した際に国内農業を保護するために高い関税をかけることができる措置について、発動の条件を厳しくして市場開放を迫る米国と、条件の緩和を求める中国とインドが鋭く対立した」ために、最終合意案の提示が見送られ、大詰めに来て交渉が難航している模様です。日本政府内部でも、高村外務大臣が「その中で日本は最大の国益を実現しなければならない」。鳩山法務大臣が「20年後、30年後に日本人が餓死してよいのか。食糧自給率がこれ以上低下していいのか」と述べるなど、意見が割れていますから、日本の農業をどうするのかという基本的な認識が定まっていません。

 年金問題や天下り・無駄遣いで国民の厳しい批判を浴びながら、追い討ちをかけるように原油価格の高騰が続き、国民生活のあらゆる分野に深刻な影響が出てきているというのに、有効な施策を打ち出せず、「国民の負託」に応えていない政治には(国民の)失望感が漂っています。その上、国際社会での日本の主張や存在は、中国やインドなどの発展途上国よりも軽くなってきているようで、ますます心配です。

 ところで、内閣改造をするのか、しないのか。官邸で記者のインタビューに答える福田首相の姿には国民生活の厳しさに対する誠実さが感じられず、首相特有の曖昧な言動がかえって政治不信を増幅させています。サミットが終わっても支持率回復の兆しは見えず・・・・、そろそろ限界?なのでしょうか。

by shouichiro_sato | 2008-07-30 00:02 | 国政・時事 | Comments(0)