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2008年 07月 09日 ( 1 )

 

教育汚職

 大分県で発覚した教員採用に絡む汚職事件が拡大しています。現職の校長や教頭の子供が教員に採用された見返りに、県教育委員会の幹部職員に現金や商品券を送ったとして摘発された贈収賄事件。捜査が進むにつれ、校長や教頭への昇進人事についても金品が贈られていたことを、今年4月に昇進したばかりの当事者が警察に出頭して告白するなど、きょうも新たな事実が明らかになりました。

 さらに関係者の話で、「小学校の採用試験で県教委上層部の口利きがあった受験者、15人前後の点数を(一次・二次試験とも各500点満点)最大で100点以上水増しして合格させる一方、本来は合格だった約10人を不合格にしていたことが分かった」と、夜のニュースが伝えています。そのうえ、2006年と07年の中学校採用試験でも、上層部の指示により一部の受験者に加点していたことが判明。逮捕されている容疑者(県教委参事)は、「07年より06年の方がもっとひどかった」と供述しているとのことですから、腐敗の状況は底無しです。徹底した警察の捜査と、教員採用試験の内容・実態についての文部科学省の調査を求めたいと思います。

 それにしても、最も信頼されるべき教育の中枢で組織ぐるみとも思える贈収賄事件とは、呆れてしまいました。公務員の採用をめぐっては、今までも全国各地で首長が絡む贈収賄事件があり、その都度厳しく「綱紀の粛正」が叫ばれ、試験結果が情報公開されるなど、公平・公正な対応が実践されてきたはずです。しかしながら、事件は発覚しました。秋田魁新報によると、教育評論家の尾木直樹・法政大学教授は「教員の世界は閉鎖社会。大分と同じような土壌は全国にあるのではないか」と指摘しており、驚いてしまいます。

 若者の就職難、特に地方の教員採用試験は競争率が数十倍の狭き門です。事件の解明が進めば、不正な点数上乗せで合格した人の採用取り消しと点数を下げられた人の復活について、大分県教委は毅然とした対応をしなければなりません。将来ある若者達の夢を壊し、努力を踏みにじった行為であり、許しがたい大きな禍根を残すことになりました。

 「一村一品運動」でわが国の地方活性化に先鞭を付け、「国際車椅子マラソン」や「ハイテク関連の大型企業誘致」などで注目されている大分県は、この秋に「ここから未来へ 新たな一歩」をスローガンにした第63回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」もひかえています。がしかし、教育現場に汚職が蔓延しているようでは・・・・・・。一生懸命に頑張ってきた県民の皆さんが気の毒です。

by shouichiro_sato | 2008-07-09 21:22 | 社会・話題 | Comments(0)