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2008年 03月 09日 ( 1 )

 

秋田大学

 東京の大手デパートに秋田県産品を納入している企業グループ主催の講演会が昨夜、秋田市で行われました。講師は秋田大学工学資源学部長の吉村昇先生。今年4月から秋田大学の学長に就任する予定の吉村先生は、地域に貢献しながら世界に情報発信する大学でありたいと、今までの研究成果と大学の現状を紹介してくださいました。

 注目されたのは人間の身体の動きを100パーセント再現できる技術の開発。モーションキャプチャーといわれる装置で、繊細な指の動きなどを記録して画面上に再現できるのです。例えば、ピアノを演奏する手と指の動きを、様々な角度から見ることができますし、手術をする指先の動きもリアルに再現(初公開だそうです)されました。さらに驚いたことは、優雅な身体の動きと指先の美しさで知られる国指定重要無形民俗文化財の「西馬音内盆踊り」が、同装置で立体的なアニメーションになって画面に現れました。今までにも「秋田の踊り20選」が収録されているそうですから、貴重な伝統芸能の保存と伝承に新技術による支援が得られることになりました。

f0081443_21544387.jpg さらに、急増している高齢者の交通事故を防ぐために、シュミレーションで実体験ができる装置も先生の研究室で開発されています。テレビ朝日「報道ステーション」やNHK「ためしてがってん」でも紹介されたこの装置。県内企業との共同開発で製品化しており、既に大分県警察本部に納入されているとか。ただ「秋田県は金が無くて導入してくれない」、とも・・・・・・。映像による資料の提供もあり、あっという間の1時間でした。(写真・テレビ映像も紹介しながら講演する吉村先生。秋田市卸町「秋田まるごと市場ホール」)

 ところで、秋田大学も平成16年に独立法人になり、学長の権限と責任も大きくなりました。吉村先生は秋田市の生まれで、同大学大学院鉱山学研究科修士課程を修了した工学博士。「生え抜き」の学長就任は国立時代も含めて秋田大学史上初。その分、秋田への思い入れも大きいはずですから、「地域に貢献する大学」をめざす吉村先生のご活躍、大いに期待したいと思います。 

by shouichiro_sato | 2008-03-09 21:51 | 秋田県 | Comments(0)