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2008年 02月 16日 ( 1 )

 

大型製材工場

 2月2日の秋田魁新報は、「県内の製材業者などでつくる秋田製材協同組合(代表理事・石崎修治さん)が、国の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金を活用して、秋田市河辺にある県の七曲臨空港工業団地に大型の製材工場を建設する計画が進んでいる」と、1面で大きく報じています。それよると、総事業費は約30億円。ことしの5月に着工し、来年7月の本格稼動を予定。工場の原木処理能力はフル生産で年間約15万立方メートル。県内最大で、東北でも有数の工場になるという、久々の明るいニュースです。

 さらに、「県が交付金の申請準備に入っており、申請が認められれば国の交付金は約15億円。これに伴い県は平成20年度一般会計当初予算案に、助成金2億7000万円を計上する方針で、秋田、大仙の両市も助成に向けて検討を進めている」と書いています。(写真)

大型製材工場_f0081443_2373078.jpg 7日の同紙はさらに、経済面で「林業の活性化を目指す」という解説記事を掲載するなど、順調に計画が進んでいると思える報道でした。

 ところが、一転。県は13日、補助金の予算計上を見送る方針を秋田製材協同組合に伝えました。14日に寺田知事が記者会見で述べた理由は、「30億円設備投資しなければならないし、売上が年商18億円ぐらいの大規模な製材工場ですので、自己資本が2億2000万円くらいでは・・・(中略)それはあまりにもタイトで、やはり最低3ヶ月ぐらいの運転資金は必要で・・・・自己資本についてはもっと充実させてください、ということで進めてきたんですが、そこまで至らなかったということで、今回は見送りさせていただいたということです」。要は自己資本が少なくて経営基盤が不十分だと判断した模様です。

 県の見送りを受けて、秋田市では当初予算に計上していた補助金を急遽、削減することになり、印刷されたばかりの予算書を作り直すとのことですから、これまでの準備はいったい何んだったんでしょう。

 数年前から秋田県林業の活性化策として浮上した大型製材工場は当初、埋め立てされた大王製紙工場予定地に70億円での建設計画があり、その後は事業費を絞り込んで「身の丈にあった」規模での計画に変更されたはずでした。他県との競争力を確保し、蓄積量日本一の秋田県の山林資源を活かしていくプロジェクトであり是非とも実現したい計画ですから、関係者の皆さんには更なる検討を期待したいと思います。

 それにしても、知事の予算査定が終わって県議会に内示する前日の「補助金は見送り」伝達では、当事者の協同組合もさぞかしビックリしたことでしょう。こんなことでは行政運営への信頼を失います。期待が大きい事業だけに、しっかりした準備をしてください。

by shouichiro_sato | 2008-02-16 11:06 | 秋田県 | Comments(0)