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2007年 12月 22日 ( 1 )

 

自然生態写真家

 北海道の出身でありながら、本州で見られる素晴らしいブナの原生林に出会い、北東北に生物研究の夢を託して移住し、世界遺産に登録された白神山地の自然保護運動に取り組んできた江川正幸さん(54歳・八峰町在住)は、自然生態写真家です。

f0081443_2311737.jpg 江川さんの写真展「いのち輝く世界」が、秋田市大町2丁目の秋田ニューシティ1階にある「秋田贔屓(あきたびいき)」で来月まで開かれていることから、きょうの午後には同所で「ミニ講演会」が行われました。(写真)

 「白神山地はしっかりした研究と人間性豊かな交流により、初めて多くの人に役立つ存在になる」との信念で、写真を通して秋田白神山地の地元から、愛すべき白神山地の内容をわかりやすく伝えていきたい。生態系を知り、守り、人々と共存できる山にしていきたいと願っている自分の「こころ」を伝えていきたい。また、そのような仲間とネットワークができたら、より良い自然保護と自然研究が可能になると考えている・・・・・・と豊富なスライドを映しながら、白神山地を知るための理想的な研究ルールについて、情熱をこめて話されました。

 一方で、「最近ではグリーンツーリズムへの取り組みが拡がってきているが、行政では中央の講師を呼んで企画会社に多大の経費を支払っている例が多い。せっかく展示施設を造っても、地域の実態とかけ離れた内容だったりしている。もっと地元の発想や現場をよく知る人を活用するべきだと思う」とも述べておりました。江川さん自身もエコツーリズムの案内人を務めており、「自然と対話できるプログラムを組んでいきたい」と夢を語っています。

 会場の入口には、江川さんが撮影した「3羽のヒナを育てているクマゲラ」の写真がありましたが、ここ数年はほとんどその姿を観察することができないとか。「クマゲラは白神山地の原生林を守ったシンボルであり、クマゲラを研究することは時間をかけ、体力の全てをかけて危険な山の急斜面や深い渓谷と闘わなければならない危険な仕事。それをやり通せた人にのみ扉は開かれる。日々、自分の限界を感じつつも白神山地(自然)に受け入れてもらえる形で研究し撮影し、公表することを続けていきたいと思う」――― 秋田市での写真展に寄せる江川さんのことばです。

by shouichiro_sato | 2007-12-22 23:50 | 産業振興 | Comments(0)