人気ブログランキング |

2006年 09月 08日 ( 1 )

 

続・農業試験場(番外編)

 8日の秋田魁新報「時点・視点」欄の囲み記事(コンパス)に、二つの空き地のことが書かれていました。即ち、秋田市の中心地にある日赤・婦人会館跡地の再開発。もう一つは販売不振の南ヶ丘ニュータウン分譲地の問題です。前者は、ようやく市や準備組合などの四者協議で基本合意に達したというものの、「それではどうする」という具体的なプランは未確定。後者は、こども総合支援エリア用地として県が取得を目指しているものの、それでも残る未分譲地や既存施設の移転後の跡地をどう活用するのかビジョンがない、と書いています。正しく、目先のことにばかりに捕われている現実に警鐘を鳴らす指摘でした。

 その記事を読んで思い出したのが、旧県農業試験場の跡地についてです。7日の日記にも書きましたが、秋田市仁井田から旧雄和町相川に施設を新築し、移転したのは平成12年でした。もちろん、計画策定や用地取得、施設の設計と建設工事はその前に行われていますが、私の記憶では、寺田知事が就任直後に本館の設計が贅沢すぎるとして、コスト削減のために見直しをしたと思います。ですから、この移転計画は(用地は決まっていたにしろ)寺田県政になってから着工されています。

 それから8年余り。先日、久しぶりに仁井田の試験場跡地に行ってみて、驚いてしまいました。御野場地域や仁井田地域は、秋田市の住宅街として土地需要も多くあって発展しているのに、広大な跡地は荒れ放題。再開発の計画もないようで、それは異様な光景でした。市内の一等地が何年もの間、このような草原の状態では、地権者の県当局は一体何を考えているのだろうと思ってしまいました。

 こうした事実関係を整理していくと、住宅地に最適な(広大な)県有地があることがわかっていながら、同じ時期に(今日、多額の負債の損失補償をしている)南ヶ丘の宅地開発に着手した当時の為政者の責任は重大です。確かに、今になってしまえば窮地の策として、様々な問題を一緒に解決する「一石二鳥」の発想も必要ですが、結果において、さらに新たな課題を抱えてしまうようでは問題です。それぞれの関係者にしても、移転後の跡地の活用計画まで示していただければ、納得できることもあるでしょう。そうした配慮、緻密な計画がないと地域住民や県民の理解を得ることは難しいと思います。

 県財政も厳しい中、施設の建設が先行する小手先の発想ではいけません。県庁に施策の総合調整をするセクションがあるとすれば、知事の顔色を気にせずに、「もったいない」という心を忘れずに、お金も土地も有効に使うように進言してください。それも公僕の務めなのですから。

by shouichiro_sato | 2006-09-08 23:02 | 秋田県 | Comments(0)