「鶴の湯」
2008年 12月 15日
テーマは「新しいものより、今 あるものを!」。レジメには「地域おこしという響きは、小奇麗で新しいものを探そうとする。そうではなく、今あるものを、今まで以上に大切にして、お金をかけないで、利用する・活用するのが地域おこしである」と、ありました。
秘湯の温泉宿として、いまや全国からお客さんがやって来る「鶴の湯」。「素朴」「ひなびた」という言葉からすると良い印象に取られますが、逆から見ると「遠い」「不便」「古い」ということ。開き直って、これを売り物にしているのが鶴の湯だ、とのお話。テレビやラジオなどの電化製品は無し。ただし、山奥であっても(電線を地下埋設で引き込み)、トイレは最新のウォシュレット。「シンプルなたたづまいを提案して、お客さんに喜んでもらうことが鶴の湯です」。
佐藤さんが鶴の湯と出会ったのは30年前。当時は雨漏りのする、土台も傾いている古い湯治場だったとか。それでも、100年以上の歴史がある茅葺きの建物をそのまま活用し、山奥の自然そのままの温泉を守り続けてきたといいます。乳白色の露天風呂に代表される素晴らしい泉質の温泉とブナ林に囲まれた環境、白熱灯が似合う歴史のある建物。お話とともに紹介される写真に、引き込まれてしまいました。
by shouichiro_sato | 2008-12-15 23:20 | 産業振興 | Comments(0)