禁煙指導室
2008年 11月 30日
報道によれば、同校は1995年に開校し、現在は全国から不登校や高校を中退したという生徒が、231人在籍しています。その生徒の内、約1割は成人とのこと。寮では隠れてタバコを吸う生徒が後を絶たず、昨年1月にはタバコの火が原因とみられるボヤが起きたため、同年4月から寮内の4部屋を禁煙指導室と名付けて、喫煙場所にしていたとのこと。今年9月、寮内で起きた生徒の傷害事件を調べている過程で、喫煙室の存在が明らかになりました。
同校のホームページで学校長は、「母性的な学校です。ありのままを受け入れ、人権を尊重し、成長の可能性を信じ。急がず、ゆっくりと成長を見守る姿勢を堅持してきました」と挨拶しています。既存の高校教育の場に参加できない生徒を受け入れ、個性を尊重して伸ばしていく学校へ期待する声には大きいものがあることでしょう。
しかし、社会の規律を守るという、最も大切なことを生徒に教えることから逃避してはいけません。未成年者である生徒が喫煙していたことが問題なのですから、どのように指導して止めさせるのか。学校には校内や敷地内での喫煙を禁止する、毅然とした姿勢が必要だったのではないでしょうか。
by shouichiro_sato | 2008-11-30 23:25 | 社会・話題 | Comments(0)