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迷走

 政府が経済対策で発表した定額給付金は、いまだに迷走しています。「全ての世帯に交付する」とした構想も、「所得制限をするべきだ」という声に押されて(世帯収入を)1500万円のラインを設定したと思いきや、それも様々な法律改正が必要であることが判明し、頓挫しました。

 きょう、与党の政策責任者が協議して出てきたアイデアは、定額給付金は国民一人当たり12000円にして、18歳未満の子供や65歳以上の高齢者には8000円を上乗せするという、これまた煩雑?な制度。所得制限の額や方法については来週に持ち越しとなり、日々、内容が変わってくる、迷走が続いています。

 ところで、地方の高速道路利用料金を「1000円以下にする」(麻生首相)ことについても、ユーザーからは様々な意見が聞かれます。その一つは、車種が自家用乗用車に限定されていること。今一番困っているのは、燃油高で悲鳴を上げている運送業界だったはずです。特に、地方と首都圏を結ぶ長距離便は、運賃を上げることができずにコストが急騰しています。一般車より、こうしたトラック便に喜ばれる政策が必要ではなかったのか。

 二つ目は、ETCを利用できる車だけでいいのか。例えば秋田県の場合、東日本高速道路㈱東北支社秋田管理事務所によると、秋田南ICを利用する車のETC装着車は6割未満。普段から高速道路を利用している皆さんはETC装着が一般的かもしれませんが、これも限られた人しか恩恵を受けることができません。(実は、私も未装着です)

 景気が冷え込み、外出するにも遠出や贅沢を控えようとしている国民が多くなっている昨今、乗用車の割引くらいでは効果が望めません。「完全無料化」は民主党の政策であり、そこまでは踏み込めない政府・与党でしょうが、中途半端な政策では、結局、中途半端な結果しかでてこないでしょう。

 ・・・・・・・・・かように、迷走のテーマは尽きることがありませんね。

by shouichiro_sato | 2008-11-07 23:52 | 国政・時事 | Comments(0)  

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