人気ブログランキング | 話題のタグを見る

にかほ市

 3年前の2005年10月1日、仁賀保、金浦、象潟の旧3町が合併して誕生した「にかほ市」。日本海と鳥海山の豊かな自然や資源に恵まれ、TDKを中心とするハイテク産業が集積するなど、農・水・商・工の枠組みを超えた産業振興が定着し、県内でも注目される町づくりが進められています。

 にかほ市では明日から、11月5日までの7日間の日程で、秋田県農業の祭典である「第131回県種苗交換会」が開かれます。現在の種苗交換会は、県内を9ブロックに分けて行われていますが、明治42年に各地域開催を始めた当時の主催者代表(会頭)は同市出身の斎藤宇一郎翁。斎藤翁は秋田県の大先覚であり、「乾田馬耕」の普及や耕地整理の推進、共済制度の基をつくるなど、農業振興に生涯をささげた人。それから百年の時を経て、斎藤翁の生誕地で初めて開催される交換会です。「先人に学び農業の未来を拓く」のスローガンにふさわしい交換会に、皆さんも是非、お出かけください。

 ところで一昨日、お世話になっている先輩の案内で一足早く、にかほ市の農林水産業の現場を見てきました。海岸の国道7号から内部に入ると、見事な水田が広がっています。鳥海山の冷水を温めて、水田を潤してきた先人の知恵と努力。広大なネギの産地や花壇苗とシクラメンのハウス。イチジクやカナカブの特産品。狭い川を遡上する鮭を捕獲して、採卵・養殖する施設。夕方には沿岸で漁をする船が入り、セリに活気付く漁港。これからハタハタやタラの季節を迎え、忙しくなることでしょう。まさに、県内でも稀な産業の宝庫です。

 さらに、にかほICから標高500mの仁賀保高原に上っていくと、たった18分で注目される牧場、「土田牧場(土田雄一・牧場長)」(写真)に到着します。濃厚な味わいのジャージーソフトクリームをはじめ、数々の乳製品が人気を呼び、年間で10万人を超す人が訪れるという話題のスポット。直売所や休憩施設、焼き肉ができるレストラン、小動物との触れ合いコーナーもありました。さらには目前に雄大な鳥海山、眼下には日本海の景色が広がり、360度の展望ができる絶好のロケーション。山と海の、これだけの環境には圧倒されてしまいました。

にかほ市_f0081443_20433464.jpg
 
 種苗交換会の機会に、にかほ市の産業や文化、自然環境を体験してください。秋田県は素晴らしい資源に恵まれていることに、改めて気がつくことでしょう。

by shouichiro_sato | 2008-10-29 20:44 | 産業振興 | Comments(0)  

<< バラマキ 秋田地方裁判所の・・・ >>