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パフォーマンス

 麻生首相は19日の日曜日、東京・西早稲田のスーパーを視察したあと、JR高田馬場駅前で客待ちしていたタクシー運転手と話をするなど、庶民の暮らしに関心があるところをPRしました。新聞によると、記者団には「物価高や品切れの話などが現実にどうなっているのか関心があった」と述べたということです。

 新聞各紙は毎日、「首相の一日」のコーナーを設けて、麻生首相の一日の動静を伝えています。一国の首相ですから分刻みのスケジュールで「超多忙」だろうと推測しつつ、どんな人と会ったり、どこへ行ったりするのか、私も興味深く読んでいます。

 ところが先日、ある全国紙は「麻生首相は前任者に比べて、夜の会合?が異常に多い」と分析していました。公式の会合を除いては、家族との食事は有楽町や六本木の有名レストラン。二次会は帝国ホテルやホテルオークラ、ホテルニューオータニなどにある高級会員制クラブにはしごして、秘書官などと懇談。公邸や私邸への帰宅は深夜になることが多いとか。記事では、張り番の記者を煙に巻いて「誰かと会っているのかもしれない」とありましたが、就任直後の小泉さんや安倍さんに比べるとダントツ。まして福田さんは二次会に出かける事はほとんどなかったようですから、麻生さんの行動が目立つことになりました。

 こうした麻生首相の動きをみていると、庶民の感覚とはほど遠い、やっぱり財閥の御曹司。秋葉原のオタクに人気はあるとしても、きょう発表された共同通信の世論調査によれば、国民の人気(支持率)は就任当初のご祝儀相場から、すでに低落の傾向です。

 一方、民主党の小沢代表。19日は東京・原宿でインターネットのトーク番組に出演し、「初恋に破れた」秘話?を紹介したとか。「喉を傷めており、党首討論はできない」と、国会では自民党の申し出を断っていながら、若いタレントの前では「若者に理解ある」ところを演出したようです。しかし、強面の小沢さんにはチョット似合いません。同じ世論調査で、「麻生さんと小沢さんのどちらが首相にふさわしいか?」聞いたところ、麻生さん52・3%、小沢さん27・2%。小沢さんの人気もいま一つ伸び悩んでいます。

 普段はやっていないことを急遽、パフォーマンスしてみたところで、やっぱり可笑しくなってしまいます。解散・総選挙となれば当然、激しい論戦が展開されることでしょうが、今は臨時国会の開会中。まずは国会の場で党首討論を行い、我が国の課題やこれからについての方向を示し、論点を整理すること。そのうえで国民の審判を仰ぐことが重要だと考えます。

 自民党も民主党も、小手先の戦術に右往左往しているようでは、国民の政治不信を払拭することはできません。ここは、パフォーマンスより大事なことがあるはずですよ、ご両人。

by shouichiro_sato | 2008-10-20 18:37 | 国政・時事 | Comments(0)  

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