獅子ヶ鼻湿原
2008年 10月 10日
にかほ市象潟の市庁舎から鳥海ブルーライン方向へ進んで、県道58号「象潟矢島線」を行くこと20分程。沿線には先人の英知が結集された「上郷温水路群」(土木学会選奨の土木遺産)を見ることもできます。
駐車場ときれいな公衆トイレ、管理棟(長靴や傘を借りることが可能)も整備されている「中島台レクレーションの森」の中に、獅子ヶ鼻湿原はありました。管理棟から歩くフルコースは、総延長5.08km。一周の所要時間は約2時間20分とのことですが、歩道も整備されていて、無理なく爽快な気分で自然トレッキングと森林浴ができました。
散策コースの中には、「あがりこ大王」や「鳥海マリモ」の他にも、鳥海山の伏流水がとうとうと湧き出ている「出つぼ」。様々な樹種に圧倒される「三種混生木」。鳥海山から噴出した岩を抱えて逞しくそびえる「奇形ブナ群生地」など、魅力がいっぱいでした。
管理人の田中二三男さんによると、最近は県外のお客さんが多くなっているとか。特に関西方面から来た皆さんは、「こうした自然は見たことがない」と感激されると言います。四季それぞれの森の様子を楽しみにやって来る、ご家族や友人グループ、ツアーのリピーターも増えているとのこと。それだけに、大切にしたい「秋田の財産」ですね。
尚、にかほ市には観光案内人協会が組織されていて、鳥海山や中島台の自然トレッキングコース、奈曽の白滝などの自然景観探勝コース、蚶満寺などの芭蕉の足跡コースを案内してくれるサービス(有料)もあります。詳しくは、市役所市民サービス係(℡0184-43-7502)へお問い合わせください。
《 カメラスケッチ・ 「元滝」 》
帰り道、鳥海ブルーライン方向へ戻って「奈曽の白滝」入口を過ぎると、「元滝」の看板がありました。駐車場から歩いて10分、鳥海山の伏流水が湧いて流れ落ちる「元滝」にも感動です。
by shouichiro_sato | 2008-10-10 21:24 | 秋田県 | Comments(0)