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「焼却処分」、何故?

 「事故米の焼却開始、農水省・240㌧処分へ」 
 
 けさの秋田魁新報の経済面では、農薬などに汚染された事故米の不正転売事件に関連して、国が保有するカビなどが生えた事故米の焼却処分を始めたことを伝えていました。

 私は昨日、北海道函館市や山口県下関市など全国5ヶ所の廃棄物処理場で、袋を切り裂かれて焼却されるコメのニュース映像を見て、何んとも言われぬ憤りを感じたものでしたが、新聞を読んでさらに憤慨してしまいました。

 農水省によると、焼却処分は不正転売事件を受けた再発防止策の一環とのこと。しかし、問題は事故米を本来の用途である「工業用ノリの原料」として使用せず、外国産を国産と偽ったり、主食用などに転売したことでした。ですから国がやらなければならないことは、不正転売を防止する仕組みや監視体制の強化、偽装を防ぐ事業者のモラル回復に努めることであり、(国が買い上げた)貴重なコメを焼却することではなかったはずです。

 ミニマムアクセス米などの対応については私にも意見がありますが、それ以前に、どんな理由があるにしろ、工業用として利用できるコメを処分場で焼却し、それを報道陣に公開するという、これまた「バチが当る」ようなことをよくも考えたものです。「資源小国ニッポン」が環境立国として、エコやリサイクル、地球温暖化防止の先鞭をきらねばならない時に、事故米といえども焼却処分されることに、涙が出るほど悲しくなりました。

 新聞によれば、最終的には総計で約240㌧を焼却するとのこと。60kgの米俵にして、なんと4,000俵。大型の10㌧トラックで24台分。工業用の糊にするとどれ位の製品になるのでしょう。焼却することで「国民のコメに対する信頼を回復したい」という農水省の考えには、納得できません。むしろ、国民の主食であるコメでも、万が一にも今回のようにカビが生えたり、残留農薬が確認された場合などには、工業用として活用されていることをPRしてくれなければ、コメそのものも、生産者も可哀そうでなりません。

 既に焼却されたコメは何んとも出来ませんが、来週以降の分については「中止」し、工業用原料として活用するべきです。出雲出身の農林水産大臣はこの出来事をどう考えるのか。インド洋での自衛隊による給油の必要性を訴えたように、真剣に説明してください。資源を大切にし、食糧自給率の向上を掲げる政府ならば、事故米といえども焼却処分は即刻中止するべきです。事故米の流通を追及してきた国会議員やマスコミにも、そうした主張と行動を期待します。

by shouichiro_sato | 2008-10-04 21:56 | 社会・話題 | Comments(0)  

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