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身近な課題

 今夜は町主催の「上到米地区町政懇談会」が開かれ、振興会長として出席してきました。同懇談会は大江町長を始めとする町の幹部が地域に出向いて、住民の皆さんと自由に意見交換するもので、今年は町内10ヶ所で行われています。上到米振興会では事前に集落内の要望を取りまとめていましたが、出席者からはさらに身近な課題が提起されました。

 その中で特に気になったことは、「町立羽後病院の経営が順調なのはいいが、病院内にあった薬局が敷地の外に出てしまい、不便になった。年寄は歩いていくのも大変だし、天気の悪い時には困ってしまう」。「上水道が無いこの地域では、浄化槽を設置するにも水の確保が課題だ。隣りの地区では簡易水道が完成した。そこから水を引くことはできないか」

 町長は、「院外処方でやらざるを得なくなった。同じ敷地内や廊下でつなぐ事はダメだとの指導がある。しかし、ご意見はもっともであり、さらなる工夫を考えてみたい」。「隣りの地区とは4キロも離れているので、経費が掛かり無理がある。地区内に独自の水源を確保できるか、皆さんとも相談して調査したい」とのこと。

 町では山間地域のために、町立病院への患者輸送バスの運行を行い、個別の井戸掘削には町単独の補助事業も実施していますが、高齢者が多くなり生活環境も変化してくると、さらなる課題もでてきました。

 アメリカの金融危機に端を発した世界経済の先行き不安。政局・解散含みで国民生活の課題が棚上げされそうな国会。県民が選んだ知事と県議会の考え方がなかなか一致せず、車の両輪がチグハグな県政。どの段階を見ても課題は山積していますが、住民に最も身近な町の仕事では、「ここで暮らしている人たちの課題解決」を忘れる訳にはいきません。

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 (写真・旧上到米小学校を改修した田代福祉センター交流室で開かれた町政懇談会)

by shouichiro_sato | 2008-09-30 22:41 | 地域活動 | Comments(0)  

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