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国際交流

 南米に深い関心をもつ皆さんが集い、秋田と南米との友好親善に努めようと、きょう午後から「あきた南米交流会」の設立総会が秋田市で開かれました。秋田県から南米に移住した皆さんとの交流は続いていましたが、昨年、そうした事業の橋渡し役を引き受けていた事務局の田中さんと成田さんが亡くなってしまい、会は解散していました。それでも「交流の絆を絶やしてはいけない」という有志が立ち上がり、県民と南米からの訪日者との交歓会や南米の民俗・文化を紹介する事業を進めようと、再発足したのです。

 私も羽後町長に在任中、郷里から南米に移住した方もいることから同会の会友になっていましたが、この度の再発足に世話人としてかかわり、会長に選任されました。南米への渡航経験はありませんが、若い時にアメリカで2年間の農場体験をしたものとして、機会があればいつでも国際交流にお手伝いしたいと考えていましたから、微力ながらも地球の裏側との交流に務めたいと思っています。

 設立総会では議事の後、記念講演会を行っています。講師は秋田市立中央図書館・明徳館館長の北条常久先生。「石川達三の『蒼氓(そうぼう)』について」の演題で、昭和5年にブラジル移民船「らぷらた丸」に乗り込み、移民する人々を題材に書き上げた小説「蒼氓」(第一回芥川賞受賞作)の時代背景・裏側について、興味をそそるお話がありました。

 その後の懇親会では「国際交流のネットワークを広げていこう」と、秋田県に来ている海外技術研修員にも参加してもらいました。県が招聘している海外技術研修制度は年々予算が減少し、人数も滞在期間も少なくなっています。今年は中国・蘭州市から、秋田赤十字病院に来ている婦人科医師の張彦驛(チョウ イェン カ)さん。秋田市立総合病院で学んでいる、ブラジル・サンパウロ市出身の理学療法士、スズキ・ラリッサ・アマラルさんのお二人だけ。それでも、母国の歌を披露してくれるなど、楽しく有意義な時間になりました。

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 (写真・左のスズキさんは祖父母が八森町出身。右の張さんは西安にある第四軍医大学卒業。張さんは「午前中は外来、午後は手術です」と明るく答えてくれました) 

by shouichiro_sato | 2008-09-20 21:04 | 秋田県 | Comments(0)  

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