国際交流
2008年 09月 20日
私も羽後町長に在任中、郷里から南米に移住した方もいることから同会の会友になっていましたが、この度の再発足に世話人としてかかわり、会長に選任されました。南米への渡航経験はありませんが、若い時にアメリカで2年間の農場体験をしたものとして、機会があればいつでも国際交流にお手伝いしたいと考えていましたから、微力ながらも地球の裏側との交流に務めたいと思っています。
設立総会では議事の後、記念講演会を行っています。講師は秋田市立中央図書館・明徳館館長の北条常久先生。「石川達三の『蒼氓(そうぼう)』について」の演題で、昭和5年にブラジル移民船「らぷらた丸」に乗り込み、移民する人々を題材に書き上げた小説「蒼氓」(第一回芥川賞受賞作)の時代背景・裏側について、興味をそそるお話がありました。
その後の懇親会では「国際交流のネットワークを広げていこう」と、秋田県に来ている海外技術研修員にも参加してもらいました。県が招聘している海外技術研修制度は年々予算が減少し、人数も滞在期間も少なくなっています。今年は中国・蘭州市から、秋田赤十字病院に来ている婦人科医師の張彦驛(チョウ イェン カ)さん。秋田市立総合病院で学んでいる、ブラジル・サンパウロ市出身の理学療法士、スズキ・ラリッサ・アマラルさんのお二人だけ。それでも、母国の歌を披露してくれるなど、楽しく有意義な時間になりました。

by shouichiro_sato | 2008-09-20 21:04 | 秋田県 | Comments(0)