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中小企業

 昨夜は秋田市内で頑張っている企業経営者の皆さんと意見交換する機会に恵まれました。その中で気になったことは、「農業には補助金が多いのに、中小企業には支援が少ない」という声が多く発せられたことでした。

 農業の現場は知っていても身近なところに企業経営者は少なく、興味のあるお話がたくさんありました。国でも県でも、市町村でも産業振興は重要な政策課題であり、支援策には資金対策や技術・経営指導など、さまざまなメニューがあると思いますが、十分な効果を発揮していないということなのでしょう。話を聞いていくほどに、そうしたお話の背景には、企業サイドは今までどれほど「行政に物申してきたのか」、「行政はどれだけ聞いてきたのか」との思いを強くしました。「何をやってくれるのか」ではなく、主体的に「こうしてほしい」という声をどれほど発してきたのか、ということでもあります。。

 羽後町の町長時代を思い出してみると、農業立町を標榜している町だけに、農業団体や農家に皆さんは機会あるごとに様々な提言や事業計画を町に持ち込んでくれました。設備投資への資金調達や農家の負担軽減対策、さらには経営再建のための資金確保など、現場の声に応えて政策に知恵を絞ったものでした。その点、企業サイド(サービス業も含めて)からの声は少なかったと思います。

 最先端で頑張っている経営者の求めるものに応えることができなければ、地域経済も活性化しません。大いに意見を交換し、必要な政策を創りだして行くことが必要です。「何をしてくれるのか」とお客さんにならずに、自らが主役になって「こうしてほしい」という声を出していきましょう。私も形式にとらわれず、積極的に皆さんとの議論に参加してまいります。遠慮なく声をかけてください。

by shouichiro_sato | 2008-09-11 23:54 | 産業振興 | Comments(0)  

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