秋田内陸線シンポジウム
2008年 09月 05日
同会議は秋田県出身の作家・西木正明さん、女優・浅利香津代さん、ジャーナリスト・橋本五郎さんが世話人となり、首都圏に在住する県関係の著名人に「秋田内陸線存続のために、なんとがしねばね!」と呼びかけ、行動していこうというグループです。その皆さんの実践活動第1号がきょうのシンポジウムで、県内外から内陸線の存続を願う多くの人が集まりました。
冒頭、西木さんと浅利さんが今までの経過を説明し、次のような秋田内陸線利用促進緊急アッピールと行動計画を発表しました。
《 『なんとがしねばね!秋田内陸線』 緊急アピール宣言文 》
あの大自然、阿仁の里を走る鷹巣・角館間の「秋田内陸線」は今、9月県議会を前にし、存続の方針をめぐり重要な時期になっております。このまま手をこまねいていいのかと有志で思い立ち関係者の皆さんの協力を得、存続のためあらゆる角度から考えたいと思い行動を起こしました。
本日のシンポジウムをはじめとし、「週末文化人まるごと列車」などの乗車促進のための宣伝活動や、その他出来得るさまざまな試みを展開します。
2008年9月5日
具体的な行動計画は――――
① 「週末文化人まるごと列車」開始
② 劇団「四季」”こころの劇場“公演提携
③ 秋田内陸線「愛称」公募の具体化
④ 首都圏秋田県関係者100万人による「秋田内陸線ふるさと乗車券」購入運動
⑤ 首都圏のマスコミ、メディア、出版物などでのPR活動 ―― などです。

引き続き行われたシンポジウム「~なんとがしねばね!内陸線~」では、西木さんと浅利さんに俳優・山谷初男さんが加わり、秋田放送東京支社事業部長の菅原実さんがコーデネーターを務めて、それぞれの内陸線に寄せる熱い思いを披露しました。(写真)
「鉄道を無くすことは簡単だが、無くすと火が消えたようにどんどん寂れていく。存続を自分たちの問題として考えたい。全国から来て利用していただくしか方法はない。この盛り上がった空気を大切にして、できることから始めることだ」「未来永劫残していくには、ジャンゴ(田舎文化)を売り出す、沿線の生活文化そのものを売り出していこう。内陸線でなければできない列車を走らせよう」・・・・・。手弁当で参加したパネラーの皆さんの情熱あふれる意見に、会場からは拍手が送られるなど、「秋田内陸線の存続運動が拡がっている」と実感した集会でした。
最近の寺田・秋田県知事の言動からすると、「公有民営化」方式での存続の方向が濃厚のようですが、私は「仙北・阿仁地域の振興のためにも、これだけの地域資源を活かさぬ方法はない」と考えていますので、きょうのように多くの皆さんの知恵を結集して、話題あふれる鉄道にしていきたいものです。
全線開通までに苦労した先人の努力を思うと、このまま衰退させるようでは「バチ」があたります。次の時代の活路をみいだすために知恵を絞り、汗をかきましょう。
by shouichiro_sato | 2008-09-05 22:04 | 秋田県 | Comments(1)
