湯沢駅
2008年 08月 11日
以前は秋田と上野を結ぶ唯一の寝台特急「あけぼの」や、昼の特急「つばさ」が停車するなど、秋田県の南の玄関口で、奥羽本線の主要駅の一つだった湯沢駅。しかしながら、秋田新幹線の開業や山形新幹線の新庄延伸の影響で特急列車が廃止され、利用者も減少しています。 (写真左・待合室も午後7時50分で閉鎖されていて、入ることはできません)
平成12年には一日平均1,077人いた利用者も、19年には783人。上りは新庄行が10本、院内行が3本、湯沢止まりが5本。下りは秋田行が16本。全て普通列車で、朝一番の秋田行だけが快速です。新庄発着の山形新幹線には接続していますが、どちらかというとダイヤは秋田新幹線・大曲駅での接続が優先されていて、東京方面へ旅行をする湯沢駅の利用者にとっては、時間も料金も割高感は否めません。 (写真右・午後7時30分を過ぎると、改札口には誰もいません。3台の監視カメラが見張っているだけです)
さらに、平成18年3月24日からは「みどりの窓口」が廃止されました。当時、廃止のニュースを聞いた鈴木俊夫・湯沢市長があわてて存続を要請したため、みどりの窓口の名称とスペースは残りましたが、実際は「もしもし券売機Kaeruくん」が設置され、(写真左)対面販売は無くなりました。その上、稼働時間も午前6時30分から午後7時50分です。
山形新幹線の開業以来、新庄までの延伸運動に参加して、実現後はさらに「今度は大曲まで延伸」を訴えてきた一人として、複雑な想いで見た湯沢駅。何とかしてこの地域の活性化を図り、再び秋田の玄関口として再生したい、甦らせたい気持を強くしてきました。
小安温泉の中核だったホテルや製材所などを経営する老舗企業の事業停止など、暗いニュースが続く湯沢市ですが、このままではいけません。「どげんかせんといかん」です。
by shouichiro_sato | 2008-08-11 23:57 | 秋田県 | Comments(0)