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秋田港シー&レール構想

 秋田港まで鉄道輸送したコンテナを船でロシア・ナホトカ市に運び、トヨタや日産、スズキなどの自動車関連組立工場があるサンクトベテルブルグまでシベリア鉄道で運ぶ、「環日本海シー&レール構想」の実現に向けた動きが活発化してきました。

 2月に行われた国土交通省東北地方整備局などの実証試験の結果、東北管内から自動車部品を運ぶ輸送システムの有効性が立証されたため、その後の3ヶ月間で急速に機運が盛り上がり、先月26日には同構想を民間主導で推進する「秋田港シーアンドレール構想推進協議会」(会長は渡邉靖彦・県商工会議所連合会長)が設立されました。さらに今月8日、ロシアのウラジオストク市を訪問していた佐藤文一・秋田県副知事がロシアの船会社「フェスコ」と、秋田港とナホトカのボストチヌイ港を結ぶ定期航路を年内に開設することに合意し、覚書を締結しています。

 その一方で、課題もはっきりしてきました。それは、①秋田港のコンテナヤードを広くして鉄道と一体型にするために、秋田臨海鉄道のレールを延伸すること。 ②定期航路を維持するだけの荷物をどのように集めるか。 ③輸送コストは現行の海上輸送(インド洋~スエズ運河経由)より安くできるか・・・・・等々です。秋田港周辺の道路と鉄路、コンテナヤードの整備をどのように進めるのか。日本海沿岸の各地でも航路開設を模索しており、荷物の集積に競争相手も多いこと。コストは国内運賃よりも、ロシアの船と鉄道の運賃が影響することなど、まだまだクリアーしなければなりません。

 だからこそ、できるだけ早く県と秋田市、輸送関連業界、トヨタなどの荷主が連携し、年内に開設される定期航路の実績づくりに努力していく必要があります。「しょしがらず」「ひやみをこかず」「いいふりよりも誠実に」、秋田県の地の利・地域資源を活かすために、官民挙げて頑張りましょう。

by shouichiro_sato | 2008-07-17 20:39 | 産業振興 | Comments(0)  

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