有機ELテレビ
2008年 07月 06日

今まで体験したことのない高画質は、「有機物質の純粋な光を最大限に引きだして、限りなく自然な映像美を完成させました」というパンフレットの説明そのもの。その瞬間は、私も思わず感嘆の声を出してしまいました。
ソニーが開発した有機パネル「オーガニックパネル」は、バックライトなどの光源が不要な自発光方式で、そのうえディスプレイの最薄部約3mmという薄型化を実現。液晶やプラズマ技術の進歩で薄型テレビが普及してきた昨今ですが、さらに驚く外観(規格)でした。(写真・秋田市八橋南の「ケーズデンキ秋田中央本店」に展示されている、SONY有機ELテレビ)
現在、市販されている有機ELテレビ「XEL-1」は地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルの各チャンネルを受信できますが、画面サイズは11V型(幅251mm・高さ141mm・対角287mm)と小さめ。ただし、希望小売価格は200,000円と表示されており、庶民には程遠い値段です。いずれは技術開発がさらに進み、もっと大きな画面で手ごろな値段になることでしょうが、それにしても科学技術の素晴らしい発展を目の前にして、感動しました。
資源小国でもこのような最先端の技術を開発している日本ですから、地球温暖化対策や省エネルギー技術でも、世界をリードできるはずです。中国やブラジル、インドなどの新興国の国々が世界経済に大きな影響力を持ちはじめ、「もはや経済大国ではない」わが国が世界に存在感を示すには、「技術立国」としての役割で貢献するしかありません。
7日からは北海道で主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が始まります。G8の首脳以外に、過去最大の14カ国からも首脳が招待されており、世界のマスメデアも集まってきます。わが国から情報発信するチャンスであり、政治の世界でも「日本のものづくり」に負けないよう、福田首相を始めとする政府関係者の奮闘に期待したいものです。
by shouichiro_sato | 2008-07-06 23:25 | 社会・話題 | Comments(1)