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地震から、半月

 先月14日朝に発生した「岩手・宮城内陸地震」から半月が経ちました。一部に片側通行などの交通規制があるものの、秋田県内の国道398号、342号、県道282号が通行可能になって一週間。きょうは地震後に休業していた東成瀬村の栗駒山荘が、売店やレストランなど一部の営業を再開したことから、被害の状況と復興の模様を確認するために(震度5強を記録した)湯沢市と東成瀬村を一巡してきました。

地震から、半月_f0081443_2091134.jpg 湯沢市高松から「秋田いこいの村」に通じる県道・湯沢栗駒公園線は黒滝橋付近で土砂崩れがあり、全面通行止め。杉の木が土砂とともに滑ってきた現場では、伐採作業の真最中。(写真左)復旧の目途はたっていません。いこいの村に勤めている息子がいる地元の人は、「普段は10分で通勤できるのに、今は小安経由で45分掛かる」と嘆いていました。

地震から、半月_f0081443_20244269.jpg 国道398号の湯沢市大湯地区は10年以上も前から道路改良事業が行われており、今年中の竣工が期待されていました。既存の国道はバスなどの大型車の通行が困難であり、豊かな観光資源をもつ秋田県南の地域振興には早期の完成が悲願です。あとは一部の舗装工事を残すだけですが、新設の道路も被害を受けていました(写真右・しらかば橋付近)

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 (写真・秋田県よりも大きな被害を受けた宮城県への通行は出来ません。大規模な土砂崩れや橋の崩落などもあり、復旧はいつになるのか。国道398号には「人・車 立入禁止」の看板があり、工事関係者が車の出入りを厳しくチェックしておりました)

地震から、半月_f0081443_2045655.jpg 横手市から宮城県登米市に通じる国道342号。栗駒山荘の手前、標高900m付近にある「わき水・栗駒仙人水」は、県内産の有名・米焼酎に使用されているミネラルウォーターです。地震で取水施設が崩壊していましたが、急ピッチで修復作業が行われ、きょう、水温6℃の美味しい水が復活しました。(写真左・石組みも新しくなった「栗駒仙人水」)

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 国道342号は、398号よりも路肩が崩れたり道路に亀裂ができる被害がありましたが、関係者の素早い対応で応急工事が行われ、部分的に片側交互通行を実施しているものの、車の通行に支障はありませんでした。当分の間、通行可能な時間は午前9時から午後5時まで。ただし、大雨警報が発令されたときや震度3以上の地震が発生したときには全面通行止めが実施されます。また、車輌幅2.5m以上、長さ12.0m以上の車両は通行できません。(写真右・国道342号の東成瀬村桧山台にある「にごう橋」には50cm以上もの段差ができたものの、片側が修復されて通行できました)

 また、東成瀬村から岩手県奥州市に通じる国道397号も、東成瀬村岩井川にある休養センター(パークゴルフ場)から先が全面通行止めとなっています。湯沢市秋の宮から大崎市鳴子に通じる国道108号以外は、栗駒周辺の主要道路から岩手県や宮城県内に入ることは出来ませんから、豊かな自然環境を楽しみにやってくる隣県からのお客さんが多い観光業界にとっては、これからの経営も心配です。


 《 付  録 》

 お昼時に寄った「栗駒山荘」。レストランに入ったところ、偶然にも、「再開後、第1号のお客さん」としてテレビ局の取材を受けることになりました。注文したのはタケノコなど山菜入りの「栗駒そば」。食べているところまで撮影されてしまい、恥ずかしいやら緊張するやら・・・・。

 その模様が今夜のNHK「ニュース7」で全国放送になったとか。思いがけなく、県内外の親戚や友人から電話をいただき、私自身もビックリしております。

by shouichiro_sato | 2008-07-01 21:02 | 秋田県 | Comments(0)  

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