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植樹祭から10日目

植樹祭から10日目_f0081443_201545.jpg 今月15日に北秋田市で行われた「全国植樹祭」から10日目。きのう、県北を訪問した機会に会場となった北欧の杜公園に寄ってみました。というのも、地元の人からは「世界的に著名な建築家・安藤忠雄氏が設計して造った施設なのに、取り壊すらしい。モッタイナイね・・・」「もう、建物は無くなった?」、という声が聞こえてきたからです。しかし、天皇皇后両陛下が利用された「お野立所」と、左右に広がる特別招待席は残っていました。(写真・建物と両陛下がお手植えされた場所には「立ち入り禁止」のロープが張られています。午後4時ころ) 

 県当局は昨日開かれた県議会農林商工委員会で、これらの施設を残して活用する方針であることを明らかにしています。現場にいた北欧の杜の担当者は、「(広い空間にあるだけに)管理をしっかりできるか心配だ。特別招待席はあくまで仮設の構造であり、地震や雪に耐えられるだろうか・・・・」などと本音を漏らしていましたが、県によればお野立所はそのまま残して野外ステージなどに活用し、特別招待席は湿気などの障害を防ぐために床板を外し、冬までには耐震・耐雪化の工事を実施する予定とのこと。建物の前には両陛下がお手植えされた木々や、全国から参加した代表者が植樹した木々が多数ありますから、緑を大切にする意識を深める場所として後世に伝えてほしいと願っています。

植樹祭から10日目_f0081443_20411535.jpg そんな想いで公園内を歩いてみると、県内25市町村を代表する三世代家族が植樹したコーナーに、羽後町下仙道の佐藤充治さんご家族が植樹した標柱を見つけました。(写真) 植樹祭当日は午前5時30分に町役場前に集合し、眠そうだったお孫さんたちとご家族6人が揃って同じバスに乗ったので、事情を知らない私は「家族全員で大変ですね」と話しかけたのでした。佐藤さんは「自分は山仕事をしているので、せっかくの機会ですから家族全員で植樹祭に参加します」とのこと。

 佐藤さんのご家族が植えた樹種は「ミズキ」。皇后陛下がお手植えされたものと同じで、春には小さな白い花が房になって咲くために一面が白く見え、秋には紅葉が美しい木です。

 公園には多くの人が訪れており、「今では北秋田市の新しい観光名所になっている」と新聞でも紹介されるほど。県内では周囲の山々に行けばどこにでもある木々の苗木なのに、どことなく優しい目で苗木を見ている人が多いと感じました。秋田の豊かな自然環境・資源を守っていく象徴として、大切にしていきたいですね。

by shouichiro_sato | 2008-06-26 21:09 | 秋田県 | Comments(0)  

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