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ウナギの蒲焼

 あと一ヶ月後の7月24日は土用の丑の日。その日を待たなくても暑い日が続けば、スタミナを回復しようとウナギの蒲焼が人気です。アツアツのご飯にのった甘ダレのウナギを想像しただけでヨダレが出てきますが、庶民にとっては高級食材。せめて、スーパーで販売されているパック商品で満足するしかありません。

 そのウナギ、私は国産が多いと思っておりました。ただし、天然物は少ないでしょうから、子どものころに習ったように、静岡県の浜名湖周辺の養殖が大半だろうと思っていましたが、きょう水産大手のマルハニチロホールデングスの子会社など2社が、中国産のウナギを「愛知県三河一色産」の蒲焼として販売していたと発表しました。農林水産省によるとウナギの産地偽装は昨年9月から12件もあり、「今回は悪質性が相当に高い」(農水省)とのこと。「消費者には判らない。誤魔化して儲けよう」という企業の実態が、またぞろ明らかになりました。

 一方、岐阜県養老町では県内大手の食肉販売会社「丸明(まるあき)」が、他県産の肉や等級が低い肉を有名地域ブランドである飛騨牛として販売していたことが判明しました。北海道のミートホープ事件の記憶が消えない中で、再び同じような事件です。元従業員の証言があるにも拘らず、発覚当初は「全く知らない。従業員のやったことだ」と興奮していた社長も、結局は自らの指示であったことを認めています。

 日本農林規格(JAS)法がありながら、事実と異なる原料や原産地の表示がこれだけ横行してくると、腹立たしくなります。農畜産物を生産する農家や水産物を水揚げしている漁家にとっても、天候に左右されて価格が不安定だったり、命懸けで漁をしているというのに、流通過程で誤魔化して暴利を得ていることは許せません。国もこうした事例には厳罰で対処するように、さらなる法整備を求めたいと思います。

by shouichiro_sato | 2008-06-25 23:43 | 社会・話題 | Comments(0)  

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