海外で農業研修
2008年 06月 12日
私が派米農業研修生として2年間のアメリカ生活から帰国して、間もなく30年。事業の形態は少しばかり変わりましたが、ヨーロッパやアメリカの農村での農業体験を通じ、人々との交流を深めて豊かな文化に触れ、生きた語学力が身につく貴重な体験。この事業はこれからの日本農業を担う若人にとって有意義なことと、私も自信をもって推薦してきました。
石橋さんはアメリカの大学における学習と農場実習を効果的に組み合わせた理論と実践を研修できるプログラムで野菜栽培を勉強し、帰国後は秋田県で頑張りたいと話してくれました。(写真・石橋さんを囲んで県国際農業者交流協会長の古谷さんらと記念写真です。私はカメラマンでした)
ただ、チョッと気になる話題がありました。参加者曰く「研修参加者には農家の出身でない人も多い。農業に興味をもち、帰国後に農業で頑張ってみたいと思って厳しい研修に耐えてきたのに、実際は農地の取得や創業資金の問題などで就農することができない仲間が多い」と言うのです。他産業では新規参入を歓迎しているというのに、農業の現場が予想以上に閉鎖的であるようにも感じました。
意欲ある若い人たちが頑張れるような支援体制は、どうあればよいのか。石橋さんには「秋田県はあなたの帰国を待っています」と話してきました。
by shouichiro_sato | 2008-06-12 23:04 | 今日の出来事 | Comments(0)