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地域資源

 異業種交流「秋田槻の会」の6月例会が今夜開かれ、国際教養大学准教授・山本尚史先生が「秋田の地域資源を活かそう」というテーマで講演されました。

地域資源_f0081443_7575788.jpg お話のポイントは――― 「知識の時代からコンセプトの時代になってきた。国家間の競争から企業の競争へ、そして今は世界の人々がグローバルに競争する時代だ。『過去は分析できる 未来はデザインする』もの。構想力、企画力、『可能性』力が求められる。未来をデザインする礎として現状を理解しよう」

 「地域とは、人々と環境だ。五輪塔にある『空・風・火・水・地』は地域の構造のモデルといえる。即ち、空は品格(雰囲気、オーラ)、風は知恵(技術者、クリエイテブクラス)、火は生産(企業、農家)、水は恵み・潤い(公共施設、祭、自然環境)、地は絆・信頼(自治組織)であり、これらが調和されている地域は素晴らしい」

 「秋田県を他地方と比べてみると、『静かに、人間味豊に暮らせる県』となる。安全で美味しいものがある、自然と一体感がある、本物の美しさがある・・・・など、最も重要な付加価値である『感動』を得ることが出来る地域だ」

 「誰に向けて情報発信していくのか。どのようなストーリー(できれば、幸せを伝えたい)を添えて発信するのかが、地域資源を活かす鍵になる」

 山本先生は昭和40年生まれで、栃木県出身。筑波大学卒業後、三井銀行、海外経済協力基金、世界銀行などで研究員・調査役として勤務。平成16年にハワイ大学経済学研究科を修了した経済学博士。同年から国際教養大学グローバルビジネス課程の専任講師、助教授を経て、18年から准教授。親しみのもてる解りやすいお話で、かつ軽快なテンポにすっかり引き込まれてしまいました。(写真・講演する山本先生は、大阪府の橋下知事に似た感じ?)

 最近では県や市町村の各種委員や講師も務めており、多忙なご様子。「明日から調査研究のために、米国のコロラド州に行ってきます」とのことで、遅くまで引き止めることはできませんでしたが、今夜も多くの素晴らしい人たちと出会うことができました。 

by shouichiro_sato | 2008-06-10 23:43 | 秋田県 | Comments(0)  

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