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居酒屋タクシー

 誰が名付けた「居酒屋タクシー」。財務省をはじめ、霞ヶ関の国家公務員が深夜に帰宅する際に使っていたタクシーから、缶ビールやおつまみ、栄養ドリンク、さらには金券や現金まで提供(サービス)されていたことが明らかになりました。その数は何んと500人以上。さらに拡大する模様です。

 ニュースによれば、霞ヶ関から首都圏近郊の自宅までのタクシー料金(もちろん深夜料金・割増です)は、2~3万円もするケースがゾロゾロ。利用してもらうタクシー会社(運転手)にとってはこの上ない上客でしょう。さらに、毎回のように指名の予約があるとすれば、「缶ビールぐらいはサービスしたい」という気持ちも理解できますが、公費で支払われているタクシーチケットの利用について公私混同の事例が続いているだけに、一般社会では経験のない過剰サービス?に、批判が高まっています。財務省だけでも2006年のタクシー利用実績は約4億8000万円ですから、驚きです。

 それにしても、何故にそれほど残業が多いのか。私も町長時代に財務省などの中央官庁には何度も足を運びましたが、予算編成時とともなれば朝から晩まで全国からの要請活動が途切れることはなく、「大変な役目だ」と思ったものでした。しかしながら、今回のタクシーチケット問題を機会に考えてみると、深夜までの勤務が毎日のように続く仕事の仕方、組織のあり方にも問題があるようにも感じます。国民にはクールビズやエネルギーの節約を求めておきながら、非効率的と思える役所仕事もあり、まだまだ改革しなければなりません。
 
 きょうは官僚主導や縦割り行政の改革をめざす第一歩となる、「国家公務員制度改革基本法」が参議院で可決・成立した歴史に残る日ですが、深夜のタクシー利用のように今まで恒常化してきた事柄でも、国民生活の目線で見直さなければなりませんね。
 
 ところで私は、酔った勢いで「(小銭の)おつりはいいです」などと運転手さんにサービスしたことはありますが、ドライバーから飲物や金券を提供されたことは、これまで一度もありません。ただ、「四葉のクローバー」をプレゼントしている秋田市のタクシーには出会っています。

by shouichiro_sato | 2008-06-06 21:24 | 社会・話題 | Comments(0)  

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