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押し売り

 22日の秋田魁新報・ベタ記事に、「物干しざお17倍で押し売り」の見出しあり。広島県警生活環境課は特定商取引法違反(威迫困惑行為)の疑いで、物干しざおをトラックで訪問販売し、高齢者や女性を狙って仕入れ値の2―17倍で売りつけていた男を逮捕しました。

 春先から夏にかけて、私の住む田舎にも「竿や―♪ 竿竹(さおだけ)――♪」という物干しざお売りがやってきます。玄関先などで運転手と目が合ってしまうと車から降りてきて、庭先の物干しを見ては「これ腐ってる、換えたほうがいいよ」と、決まった台詞。興味を示して「一本いくら?」などと聞いてみると、結構高いものだったりします。そこで断ることが出来ればいいのですが、広島県の47歳の女性は支柱と物干しざおを約89,000円で買わされてしまいました。

 この事例とはチョッと違いますが、迷惑なのは依頼してないのにやってくる訪問販売。特に高齢者の被害が拡大していることから、秋田県議会の議員有志が、消費者からの求めなしに行われる訪問販売などを禁止する「県不招請(ふしょうせい)勧誘禁止条例」制定の検討を進めています。しかし、20日に県銀行協会やJA秋田中央会、ヤクルト本社東北支店など関係11団体から条例案に対する意見を聞いたところ疑問が相次ぎ、すべての団体が規制からの除外を求めたと報じられています。

 「悪質業者と健全な業者との区別ができるのか」「一部の悪質業者を排除するために、訪問販売をすべて排除することになる」などの意見があり、特に65歳以上の高齢者への勧誘を一切禁じるといった具体的な条文には批判が強かった模様です。これも当然の意見です。交通弱者の高齢者にとっては、訪問販売のサービスが必要な人もいますから、議員の皆さんの気持は理解できるとしても、まだまだ検討課題が多いといえるでしょう。

 まずは「騙されない」「慎重に見極める」といった自己防衛のための知識と姿勢が大切ですね。我家ではこの春、古くなった物干しざおの代わりに(足場用)直管パイプを取り付けました。

by shouichiro_sato | 2008-05-22 23:23 | 社会・話題 | Comments(0)  

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