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菜の花フェステバル

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 見事な「菜の花畑」です。海の砂の埋立地で水分や養分がほとんど無く、浜風が強く吹き付けるこの場所は、秋田港に隣接する大王製紙進出予定跡地の一画。企業誘致のために造成されたものの、進出計画が撤回されてしまい利用計画が宙に浮いた場所です。農地ではない、その悪条件のところにあえて菜種を播種し、見事に育てました。(写真・広大な菜の花畑、向こうに見えるのは秋田火力発電所の煙突)

 この計画は、秋田県立大学菜の花研究プロジェクト(代表・佐藤了同大教授)がNPO法人秋田菜の花ネットワークと協力して実践したもので、佐藤教授は「力を合わせて工夫すれば悪条件も打破でき、地球温暖化防止と地域経済活性化が両立できると示したかった。しかし、良くここまで咲いてくれた。私もビックリしています」と述べていました。

 会場でいただいたパンフレットには、「菜の花は成長する時に二酸化炭素を吸収しますから、それからつくったバイオ燃料のBDFを車に使用しても、二酸化炭素排出量を差し引きゼロに抑えることができます。菜種から油を絞って食用にし、使い終わった油から車の燃料をつくって使用するように、循環型の経済が生まれ、秋田の農業と農村を元気にしていくキッカケにもなります」という佐藤教授の挨拶もあり、秋田発の「菜の花から始まるエコライフ」の広がりに期待したいと思います。

 秋田港菜の花フェステバルはきょうとあすの2日間。大学生によるステージイベントや県内の特産品販売などもあり、会場には朝から大勢の家族連れが訪れていました。あす4日(日)は、人気の超神ネイガーショーも予定されており、さらに多くの人たちで賑わうことでしょう。広大な菜の花畑、まずはその目で確かめてください。

 
 《 追伸 》

 ところで、私は大王製紙進出予定跡地に初めて入りました。普段は入口(工事用道路?)にフェンスがありましたので、興味があっても関係者でない私は勝手に入ることはできません。菜の花フェステバルのおかげで、総面積65.1ヘクタールと県内最大、かつ膨大な造成費用が投資された工業用地を見ることができました。

 そして思ったことは、「菜の花も素晴らしいが、ここの土地造成の目的からして、何とか産業拠点として活かしたい。いや、活かさねばならない」。いつの間にか、菜の花畑の周囲ばかりを見ている私でした。

by shouichiro_sato | 2008-05-03 21:21 | 秋田県 | Comments(1)  

Commented by もとみどり at 2008-05-04 00:15 x
このイベントはあきた菜の花ネットワークの関係者に限らず、県内の自治体・企業関係などにも大きな影響があるように思います。

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