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半世紀前の羽後町

 きょうから7月6日まで、羽後町西馬音内にある町歴史民俗資料館では、特別展「写真でみる半世紀前の羽後町」が開かれています。昭和30年代の初め、終戦から新しい国づくりに歩みを進める中で、町民にもカメラを愛する人たちが増え、何気ない日常の様子をとらえたスナップ写真が多く残されていました。

半世紀前の羽後町_f0081443_22425319.jpg 西馬音内本町通りのコンクリート舗装工事、役場庁舎の新築、朝市風景、炭俵を積んだ馬そりの行列など、今では失われてしまった風景や町民の暮らしそのものが写し出されています。写真に登場している皆さんは故人の方も多く、激動期を生き抜いてきた町の歴史を感じるようで、感慨深いものがありました。(写真)

半世紀前の羽後町_f0081443_22435144.jpg 同時に、元小学校長・柴田忠正さんが収集した70台余のカメラの内、37台が展示されており、愛好家の「ため息」を誘っていました。中には「当時の給料の3倍はした」という高価なものもあり、貴重なカメラの歴史(変遷)も楽しむことができます。今でも専用の保管庫に入れてあり、使用可能だそうですからビックリしてしまいました。(写真・ニコンS、ニコンF3などはファンも憧れのカメラです)

 また今回の特別展では、昭和41年(1966年)秋、羽後町田代を舞台に撮影された写真集「鎌鼬」(かまいたち)の一部も展示されています。これは秋田出身の舞踏家・土方巽(父は羽後町新成の出身)のパフォーマンスを、写真家・細江英公(山形県米沢市出身)が記録したもので、「高い山の向こうの人里に、古き良き生活が・・・・」あるのではないかと、二人にとっての原風景として田代地区が選ばれたと言われています。同写真集は国内外で高い評価を得て、芸術選奨文部大臣賞を受賞しています。

by shouichiro_sato | 2008-04-27 22:59 | 羽後町 | Comments(0)  

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