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盆踊り会館

盆踊り会館_f0081443_20431548.jpg このところ、羽後町にある「西馬音内盆踊り会館」のマスコミ露出度が急上昇中です。発端は全国紙が紹介した、道路特定財源の一部が使われているという国土交通省所管の「まちづくり交付金事業」。

 同事業は地域の特性を活かした個性あふれるまちづくりを推進する目的で、道路、公園、河川、多目的広場、地域交流センター、公営住宅、市街地再開発などの整備。さらに調査や実験などのソフトを含めた幅広い計画が対象になっているため、創意工夫が反映されると市町村から好評な施策です。

 羽後町では、国指定重要無形民俗文化財の西馬音内盆踊りをまちづくりに活かそうと、盆踊り会場になる本町通りの電線類地中化と道路整備。朝市の会場にもなる交通広場、盆踊りの伝承と公開・交流の拠点となる盆踊り会館などを、5カ年計画で整備中です。

 この交付金事業を実施している市町村は全国で1300以上ありますが、マスコミのねらいは「無駄な公共事業はないか?」「道路特定財源の目的外使用ではないか?」。某全国紙が「道路をつくるお金が裸婦像や盆踊り会館に使われている」と書いたものですから、羽後町役場も連日、マスコミからの取材を受けることになったようです。今月になってからは週刊誌、TVワイドショーなどで何回も全国に紹介されています。(写真・3月6日発売の週刊文春。「盆踊り会館」のロゴは同誌の新聞広告や電車内広告の見出しにも登場しました)

 ところで、現地を案内して取材を受けた役場職員の話では・・・・・・「『普段は全くお客さんがいないでしょう。これでは無駄ですね』と聞いてくるんです。いやいや、(盆踊りを開催する)8月の3日間は15万人もの人出でパニック状態ですから、この会館が完成したことで、年間を通してお客さんに対応できるようになりました。去年は5万人の来館者がいましたと資料を提示して説明しても、書かれた記事は『閑古鳥が鳴いている』ですよ。テレビの取材でも、デレクターがタレントに手渡すメモを見ると、『説明に納得しないで、もっと突っ込め』ですから。最初から偏見をもって取材しているようでビックリしました」

 報道された後にこの職員は、「事実と違う報道だ」と抗議文書を送付したと教えてくれました。羽後町では多くの皆さんが知恵を絞って個性あるまちづくりに取り組んでいるだけに、こうした気骨ある職員の言動には頼もしさを感じます。もっとも、まちづくり交付金の財源の一部に道路特定財源が充当されているということは、今回の報道があるまで知らなかったことでした。

 盆踊り会館では定期公演や公開練習会が行なわれているほか、 6月28日に開催される「うごの夢市・かがり火天国」の人気企画、かがり美少女イラストコンテストや同日発売される美少女ステックポスターの窓口になるなど、知名度アップに貢献?してくれたマスコミ報道をきっかけに、さらに情報発信していこうと、担当者は張り切っているとのこと。そんな話を聞いて、私も喜んでおります。ブログ読者の皆さんも是非、西馬音内盆踊り会館にご来遊ください。

by shouichiro_sato | 2008-03-14 22:10 | 社会・話題 | Comments(0)  

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