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椅子職人

 秋田市のアトリオンで開催されている「第50回秋田県新作家具インテリア展 2008 」で、秋田市の有限会社高和製作所(代表取締役・高橋和夫さん)の椅子職人、高梨さんと出会いました。

 会場には秋田県を代表する家具・木工業者の箪笥やテーブルなどの作品が26点展示され、木地の特徴を活かしたアイデアとすばらしい出来栄えに、多くの来場者から感嘆の声があがっていました。展示会は11日まで開かれています。

椅子職人_f0081443_172074.jpg その一画にあった「椅子の高和(TAKAWA)」のコーナー。「本物の椅子の感触を全身で感じてください」と高梨さんにすすめられ、座ってみるとビックリ仰天。座り心地はもちろん、ホッとする空間にいるようで快適でした。説明によると、椅子を作る場合は素材の選択から加工、組立て、仕上げまで、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手づくりしているとのこと。心身の癒される「リラックスチェア」、ハンディをもった人やお年寄りのための椅子「活き活きチェア」など、木の手触りとぬくもりが溢れる作品に、すっかり魅了されてしまいました。(写真・自社の製品を案内してくれた、椅子張り一級技能士の高梨さん)

 それにしても、レベルの高い家具類の数々に、「すばらしい技術があるものだ」と驚くばかり。こうした製品をもっともっとPRし、国内外に売り込んでいくべきだと思いました。秋田県内にあっては人口減少に歯止めがかからず、経済活動も低迷状態ですが、視点を県外や世界に向ければ「優れた技術」への需要はあるはず。例えば国際的な見本市への出品を本格的に支援して、秋田のもっている技術を売り込む戦略はどうでしょう。安いものを大量に輸入してきた時代から、今度は確かなものを世界に輸出する時代にしたいものだ・・・・・などと、思ってしまった展示会でした。

by shouichiro_sato | 2008-03-08 16:03 | 産業振興 | Comments(0)  

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