冷凍食品
2008年 02月 21日
生活スタイルの変化や核家族化の進行、外食産業が急成長する中で、便利な冷凍食品は今日の食生活の主流になってきました。しかし、冷凍ギョーザの事件をきっかけにして冷凍食品の安全性に国民の関心が高まり、加工食品から手作りの食事に移行するご家庭も多いようです。日本人が好きなギョーザも冷凍品ではなく、皮や中に入れる野菜などの材料を買い求める人が増えているのも、その一例でしょう。(国産のニラやにんにくが値上がりしている記事もありました)
考えてみれば、中国などで生産される野菜が日本と同じ農薬使用基準で栽培されているとは限りません。安い原材料と加工賃を求めて海外に進出している日本の商社や食品会社ですから、今回の事件は起こるべくして起きたと言っても過言ではないでしょう。
スーパーに行ってみると、野菜や果実、魚、肉の売り場にはそれぞれの生産地(国)が表示されています。しかし、冷凍食品などの加工品の売り場にはそうした表示は少なく、原材料の産地(国)などの情報は消費者の目に届いていません。「見た目」で品選びをする人が多い日本人にとって、それが盲点でした。「美味しいものを少しでも安く提供しよう」と努力して、海外に進出した企業には気の毒ですが、今一度、安全・安心な国産農産物の消費運動を拡大したいものです。
そんな中で、秋田の事務所近くにあるハンバーグレストラン・「びっくりドンキー」は、食材や環境などにこだわった店舗です。各テーブルには経営者のこだわりや食材を紹介したパンフレットがあり、注文したメニューが届くまでに読んでみました。農産物の生産現場とレストランが直結したシステム。今から40年前に岩手県盛岡市で誕生したハンバーガーとサラダのお店「ベル」が、たった13坪の店からスタートして全国に300ヶ所も店舗展開しているのは、そうした姿勢が消費者の信頼を得ているからに他なりません。ハンバーグが好きな私にとって、「冷凍ギョーザ事件」を払拭してくれる嬉しいお店です。
by shouichiro_sato | 2008-02-21 23:52 | 社会・話題 | Comments(0)