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役所仕事?

 生活保護の医療扶助として認められている通院交通費の支給をめぐる事件が続いています。北海道滝川市では今月、一年半余の間に介護タクシー代金2億3000万円を不正に受給した元暴力団員の男性らが逮捕されました。札幌―滝川間、約85キロを介護仕様の特別車で往復したなどとして、1日に25万円や月に2000万円もの交通費を請求し、市は全額を支払っていました。しかし、容疑者らは札幌市内にマンションを所有し、歓楽街のススキノにも頻繁に通っていたといいますから、ビックリです。

 一方、大阪府岸和田市では生活保護を受けていた男性に、東京や福岡の病院に通う飛行機や新幹線の運賃、約439万円を支払っていました。こうした事実が明らかになったことから、厚生労働省は実態調査を進めています。

 滝川市では市の監査委員が指摘していたにもかかわらず、具体的な調査もせずに「弱腰」だったとか。市の検証委員会の調査協力依頼に対して、通院先の北海道大学病院(札幌)は患者の個人情報が絡むとして院長名で拒否していたそうですから、これもおかしな話です。

 通院交通費は「必要最小限」を条件に全額支給されるとはいえ、上限がないからとチェックしていないのは問題です。書類だけで物事を進める「役所仕事?」の典型でしょうか。

 そう言えば先月、能代商工会議所で発覚した2002~03年の補助金の不正受給問題。観光土産品を開発するとしながら、領収書などの書類を偽造して600万円の事業が完了したように見せかけ、国と県の補助金515万円を一般会計に移していました。これも市の担当者が、(実態を知ってか知らずか)書類だけで決済をしていた「役所仕事」だからでてきた問題ではありませんか?。

by shouichiro_sato | 2008-02-12 22:03 | 社会・話題 | Comments(0)  

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