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花嫁道中


 「秋田、これでいい会?」平成20年総会の開催通知を送るために立ち寄った田代郵便局のロビーで、懐かしい写真に目が留まりました。この写真は昭和61年の1月末、初めて行われた羽後町の冬のイベント「ゆきとぴあ七曲」に参加した、田代の子供たちです。

 「雪国こそ楽園にしよう!」と町内の青年有志が組織した実行委員会が、厳しい冬の象徴である七曲峠を舞台にして、峠のスキーレースやシンポジュウム、それに昔の嫁入りを再現した馬そりによる「花嫁道中」を企画しました。特に花嫁道中は西馬音内の役場庁舎前から七曲峠を経て、田代の中心地にある旧長谷山邸までの12キロメートル。新郎新婦を乗せた馬そりを中心に、荷物引きのソリや提灯持ち、樽背負いなどの一行30人ほどが、沿道に集まった皆さんから祝福を受け、5時間もかけて進みました。

 七曲峠の入口では田代地区の子供たちが出迎え、そこからの8㌔を馬そりと一緒に歩いたのですが、無事に長谷山邸に到着した時の記念写真が田代郵便局に飾られていたのです。「懐かしいなあ・・・」と見つめていて、ハッと気がつきました。写真の中央に写っている蓑(みの)ボッチ姿の子どもは、田代青年後継者会の初代会長、有原直助さん(菅生)の長男で当時田代小学校3年生・将司君ではないですか。
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 ところで、今年の花嫁道中は今週の土曜日、26日。午後2時30分に役場前を出発し、旧長谷山邸への到着は午後7時。新郎新婦は、その有原将司さんと佳奈子さん(湯沢市出身)のカップル。写真の中の子どもが立派に成長し、今年の主役を務めます。旧長谷山邸では一行が到着した後、「良縁祈願祭・餅まき」や「冬花火」、3階の広間で昔ながらの結婚式が行なわれますから、是非ともお祝いにおいでください。

by shouichiro_sato | 2008-01-21 18:02 | 羽後町 | Comments(0)  

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