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大田経済財政担当大臣

 第169通常国会がきょう召集され、衆参本会議で福田康夫首相が施政方針、高村外務大臣が外交、額賀財務大臣が財政、大田弘子国務大臣(経済財政担当)が経済の政府4演説を行いました。

 秋田市の事務所から羽後町に帰る途中に車中のラジオで聞いていましたが、中でも大田大臣の演説にはわが国の実情を如実に表している発言があり驚きました。世界の総所得に占める日本の割合は2006年に10%を割り、一人当たりの国内総生産(GDP)はOECD(経済協力開発機構)加盟国中18位に低下したとして、「(日本経済は)もはや一流ではない」というのです。

 それまでの各演説にはいつものように、与党側から拍手と「そうだ」の声。野党席からはヤジが聞こえていましたが、この瞬間は何んともいえない本会議場の「どよめき」が(ラジオから)伝わってきました。

 「景気は回復している」というものの中央と地方の格差は拡大するばかりで、非正規雇用が増えて一部ではワーキングプアーと呼ばれる若者も少なくありません。自殺する人が一年間に3万人以上になっている国は、たぶん先進諸国といわれる中では日本だけでしょう。こんな事を考えると、経済のみならず社会全体が「もはや一流ではない」事態です。

 一瞬のどよめきの中に、政治家とは違う民間出身の率直な見方に国会議員の皆さんも共感したのだと感じました。党利党略、駆け引きに明け暮れる国会ではなく、これだけ厳しくなっている日本の再生のために、国会議員の皆さんには知恵を出し合ってほしいと思ったしだいです。

by shouichiro_sato | 2008-01-18 22:59 | 国政・時事 | Comments(0)  

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