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「なまはげ」騒動

 昨年の大晦日の夜に、男鹿温泉郷の旅館にやってきた「なまはげ」が女性の大浴場に入り、入浴中の女性客の体に触った事件は、その後の調べで同温泉郷内の他の5施設でも合わせて7件のセクハラ苦情があったことが判明しました。いずれもこのグループ(町内)のなまはげと見られています。

 なまはげは国の重要無形文化財に指定された秋田を代表する伝統行事であり、秋田県のイメージキャラクター的存在でもあります。それだけに今回の不祥事には驚いてしまいました。なまはげに扮していたのは東京から帰省中の青年で、酒に酔って起こした出来事のようです。しかしながら、神聖な「神様の使い」がとんでもない「化けの皮」を被っていたものです。厳しい見方をすれば「なまはげを利用した」犯罪行為ですから、傍若無人の行動を許していたグループの仲間にも猛省を求めたいと思います。

 事態を重くみた市観光協会では、この町内のなまはげを温泉郷へ3年間出入り禁止にし、なまはげを行うときのルール作りや意義などを再確認する場を設けて、再発防止に努めたい――としているものの、前代未聞のセクハラ苦情にビックリ仰天したことでしょう。

 怠け者を懲らしめるなまはげが過ちを犯すとは言語道断。築き上げてきた伝統文化のイメージダウンは避けられません。一日も早く信頼回復に努め、堂々と「悪い子はいねが―」「いうこと聞かない子どもはいねが―」と胸を張れるようになってほしいものです。

by shouichiro_sato | 2008-01-16 23:28 | 社会・話題 | Comments(0)  

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