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帝国データバンク

 ㈱帝国データバンクといえば、企業が倒産した場合に負債総額などの情報を提供している企業というイメージをもっておりましたが、その程度の認識しかなかった自分を恥じています。

 北都銀行西馬音内支店の顧客が集う「羽後町北都会」(会長・佐藤義太郎マルトタクシー社長)は、大正時代に開店した同支店85周年の節目に当たる今夜、「秋田の元気を羽後町から」というテーマで講演会を行いました。講師は㈱帝国データバンク秋田支店長の山本正治さん。秋田に赴任して5年目となる山本さんの目からみた「秋田のこれから」について、示唆に富んだお話がありました。

 毎月40~50社の企業調査を行なってきた実績から蓄積された「企業経営のポイント」には、目から鱗が出るほど。倒産した企業から社会の現状を学び、その原因を分析することで企業を維持・拡大するためのヒントと経営者の役割を考えるという視点です。例えば、倒産した企業経営者の80%以上に欠如していた要因では、①ドンブリ勘定やワンマン経営など「管理能力」の欠如 ②自己中心な性格等からくる「折衝力」の欠如 ③朝令暮改が多い「先見性」の欠如 ④思い込みが激しく発想がワンパターンになる「バランス感覚」の欠如 ⑤イエスマンばかりを登用している「ブレーン」の欠如・・・など、納得できるお話でした。

帝国データバンク_f0081443_0162951.jpg さらに、近江商人の経営理念が今の時代にも生きているとして、「三方良し」の精神を忘れてはいけないと強調されました。即ち、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」でなければ商売や企業は成り立たないというのです。なるほど、このところ問題になっている食品の偽装などは、「売れればそれで良い」という売り手の勝手な横暴で信用を大きく失墜させました。老舗といえども世間が喜ぶ商品でなければ持続しないことを教えてくれています。

 尚、羽後町ブランドの確立のためには「情報発信する努力を継続していく必要がある」とのことですが、これ以上のことは北都会に参加した会員だけの機密事項?ですから、ブログでは割愛させていただきます。

 皆さんも是非、山本支店長のお話を聞いてみてください。元気な秋田を創るためにも、お薦めです。お問い合わせは㈱帝国データバンク秋田支店、または北都銀行西馬音内支店まで。

by shouichiro_sato | 2007-10-24 23:56 | 秋田県 | Comments(0)  

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