「祭り」の次は?
2007年 10月 15日
秋田魁新報が12日の朝刊一面で、「県内にある8つの地域振興局を3つに再編し、県北は北秋田市、県央は秋田市、県南は大仙市にある現在の庁舎を活用して、統合後の新振興局にする方針を決めたことが11日に分かった」とスクープしたことへの対応で、「地域振興局再編素案マスタープランを検討している段階であり、県の方針決定には至っていない」と強調しています。これは新聞報道を否定する珍しい内容で、休み明けのきょう登録されたものでした。
県は行政改革の一環で地域振興局の再編を計画し、平成の大合併を進める際にも新しい市町村の誕生にあわせて現在の振興局を見直すと主張して、平成17年度中にマスタープランを作成するとしながら、具体的には進展していませんでした。今回の報道では、平成21年4月の統合を目指して年度内に成案化するとされていますが、HPを見る限りでは積極的な姿勢が感じられません。
昨今の秋田県財政は崖っぷちにある状況で、11月から2年6ヶ月間、一般職員の給料を4%減額する方針を決めている他、聖域なき歳出の見直し作業も進めています。国体開催を目標にして整備した施設や道路などへの投資も大きく、県債残高は過去最高。経済活動が低迷して税収も伸びないことから、県の組織の見直しと職員の削減は至上命題でした。しかしながら、昨年あたりから「子育て教育新税」創設が県政の最大課題であるような取り組みばかりが目立ち、肝心の組織機構のあり方への議論は県民サイドでも少なかったように思います。
国民体育大会と全国障害者スポーツ大会という大きな「祭り」もきょうで終わりましたから、再び厳しい秋田の現実を直視して、県勢の飛躍につながるように知恵を絞っていきましょう。
《 「秋田わか杉大会」閉幕 》
9月29日~10月9日まで行なわれた「秋田わか杉国体」、そして13日からきょうまでの「秋田わか杉大会」。県の今年最大のイベントの締めくくりは、演歌の大御所・北島三郎さんの「まつり」でした。県民の心を一つにして盛り上がった国体パワーを持続して、歌詞のように「豊年祭り」「大漁祭り」と元気が出てくる秋田にしていきましょう。(写真・秋田朝日放送のニュースから)
by shouichiro_sato | 2007-10-15 22:00 | 秋田県 | Comments(0)