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比内地鶏

 今夜は秋田市山王の居酒屋で、比内地鶏の刺身をいただきました。レバーや心臓、砂肝、ささみ、卵黄などが並んだお皿に一瞬は戸惑いましたが、薦められるままに口にするとレバーは雲丹のような甘い食感で、ビックリしました。

 脂身が綺麗な「牛刺」は羽後町五輪坂温泉・としとらんどの名物であり、にんにく醤油で食べる馬肉の刺身も大好きですが、比内地鶏は初めてでした。店主によると、「ササミは良く食べられているが、その他はよほど新鮮でないとお薦めできない」とのこと。地鶏の産地だからこそ味わうことができる一品だと、同席していた皆さんも感激しておりました。

 さて、季節は秋本番。日が暮れると肌寒さを感じる時期となりました。こんな夜には何と言っても「鍋物」が一番。「きりたんぽ」や「だまこ」、それに「いもの子汁」など秋田の鍋は種類も豊富です。そこに欠かせない食材が「比内地鶏」。生産と加工処理・出荷体制が整ってきたことで、今や秋田を代表するブランドにまで成長してきました。ここまで頑張ってきた生産者や関係機関に感謝するとともに、さらなる飛躍を期待したいと思います。

 ただ、先月の豪雨で北秋田市合川の加工処理場や生産者の皆さんには甚大な被害が発生しました。需要が伸びる大切な時期の災害であり、被災された皆さんのショックは大きいことと思いますが、県や国の支援を活用して一日も早く立ち直ってほしいと念願しております。

 「農業県・秋田」と自負しながらも、農業生産額で東北最下位に低迷している秋田県ですので、自然環境や気象条件を活かした農畜産物の生産振興をはかり、名実ともに「日本の食糧供給基地」を目指したいものです。そのためにも、「焼き鳥」や「鍋物」を注文の際は、「比内地鶏」とご用命ください。

by shouichiro_sato | 2007-10-11 23:41 | 産業振興 | Comments(0)  

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