国体プラザ
2007年 10月 05日
私は昨日まで、ホッケー競技会の会場で白熱した試合と大歓声に囲まれていましたので、県内の主要な施設は国体ムードに包まれていると思っていました。当然、秋田駅に隣接する秋田拠点センターアルベ・きらめき広場で開催されている「国体プラザ」は、豊かな自然や伝統の祭りに代表される秋田の風土を食や物産で紹介し、人々が楽しく集う空間を演出する中心施設としてPRされていましたから、「どうしてだろう」と心配になり、きょうの午後に秋田市の事務所に行った機会に立ち寄ってみました。
ただ、私が訪ねた時間が不運にも来客の少ない時間帯だったとすれば、関係者の皆さんには誠に失礼な報告になってしまいますが、途中にある秋田駅の東西自由通路「ぽぽろーど」は国体関係者と思われる人たちで賑わっているのです。アルベ前には秋田市雄和の県営陸上競技場へ行くシャトルバスの発着所があるとはいえ、アルベサイドの人の流れはおもわしくなく、玄関先の屋外物産コーナーや総合案内所も手持ち無沙汰な様子で、気の毒でした。「NHK秋田放送会館が国体前にオープンしていれば、もっと様々な情報発信が出来たのでは」と、外観は完成してもガードパイプに囲まれたままの建物を恨めしく眺めてきた次第です。
そういえば羽後町会場でもこんな話がありました。民泊している選手は高校生ですから、夜の街に繰り出す人などいるはずがありません。遠方から駆けつけた保護者らの応援団は、湯沢市の温泉やホテルが他の競技関係者で満杯なために、「北上市のホテル」や「鳴子温泉」に泊まったようで、「タクシーや弁当屋を除けば、町内では思ったほど経済効果はないようだ」とのこと。競技会場周辺に設置されていた国体記念品などの売店にも地元の業者は少ないようでした。天皇杯獲得という目標のために競技力の向上ばかりが重要視され、せっかくのビジネスチャンスを逃しているのではないか、と言うのです。
確かに、秋田市・広小路などの中央街区も歩いている人は少なく、「歓迎・秋田わか杉国体」の幟旗がなければ、秋田で国体が開催中であることさえ忘れてしまうような雰囲気でした。
by shouichiro_sato | 2007-10-05 22:05 | 秋田わか杉国体 | Comments(1)