「頑張れ!」 秋田県選手団
2007年 09月 29日
きょうの日を待ちわびた秋田県民の願いが通じたのか、朝から晴れ上がった県内は絶好のスポーツ日和。開会式の会場である秋田市雄和の県営陸上競技場には、午前9時半の開門と同時に多くの県民が押し寄せました。11時から行なわれたオープニングプログラムでは、県内から公募した出演団体が太鼓やダンス、竿燈などの元気なパフォーマンスを披露し、羽後町立西馬音内小学校の子供たちも最前列でスギッチダンスを踊っています。
午後1時過ぎには天皇・皇后両陛下がご着席になり、式典前演技が始まりました。タイトルは「人間賛歌」。秋田の自然や文化、人々の豊かさをマスゲームや郷土芸能で表現し、秋田の魅力を全国に発信して全国から集う皆さんを温かく迎えようという特別企画です。特に「豊穣の大地」の場面では、西馬音内盆踊り保存会の50人が正面スタンド前で優雅な踊りを披露し、ロイヤルボックスの両陛下も身をのりだして拍手をしておられました。
午後0時52分に開式が通告され、いよいよ選手入場です。北海道を先頭に北から順に各都道府県の色とりどりのユニホーム姿の選手団が行進し、最後は地元の秋田県選手団。当初の予想を超える多くの選手・役員が参加し、場内は大きな拍手につつまれました。(写真)
ところで、私は開会式のあとに秋田キャッスルホテルで開かれた「第62回国民体育大会役員懇談会」(主催・財団法人日本体育協会)に出席してきました。この役員懇談会は、国体関係者相互の親睦をはかるとともに、スポーツ振興について懇談するための場として本大会時に開催されているもので、天皇・皇后両陛下もご臨席されました。懇談会の開会前には長年にわたりスポーツを実践し、現在も継続して活動されて中高年齢層の顕著な記録や実績を挙げるなど、国内外で高い評価を得た方に対して昨年から「日本スポーツグランプリ表彰」を、国体に選手や役員として通算30回以上参加された方を、第43回大会から「国民体育大会功労者」として表彰しています。
スポーツグランプリの受賞者7人は皆さん80歳以上の方で、最高齢は101歳の大分県・大槻信夫さん(写真)。大槻さんは10歳で古式泳法(山内流)を始め、現在も水泳に親しんでいる現役スイマー。90歳以上の高齢競技者の先駆け的存在として活躍し、昨年行われた第22回大分県マスターズ水泳競技大会に出場し、男子25m背泳ぎで我が国唯一の挑戦者として見事に完泳して最高齢者記録を樹立しています。大槻さんが紹介されると、場内は割れんばかりの大拍手で、感嘆の声があがりました。
両陛下がご懇談中は会場内での撮影は禁止されていましたが、ご退席の後に大槻さんとお話しする機会に恵まれました。「あなたは何をやっていますか?。来年は大分国体ですから、是非とも大分に来てください」とのこと。私はただただ、お元気なお姿に圧倒されてしまいました。スポーツを愛するって、いいですね。開会式の感激とともに、さらなる元気をいただいた懇談会でした。
by shouichiro_sato | 2007-09-29 23:20 | 秋田わか杉国体 | Comments(0)